JAF鈴鹿グランプリ 開幕直前スペシャル 兄弟対談 中嶋 一貴×中嶋 大祐

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元F1ドライバーの中嶋悟を父に持ち、決して強制があったわけでもなく、自分の意思で同じレーシングドライバーの道を歩んだ兄の一貴と、4つ違いの弟・大祐。2011年からは同じカテゴリーでしのぎを削っている中嶋兄弟に、お互いの関係性やスーパーフォーミュラの最終戦JAF鈴鹿グランプリへの意気込みを語ってもらった。(取材日:9月4日)
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兄弟だからと意識はしない

■兄弟であり、同じレーサーでもあるということで、お互いに意識はしていますか?
大祐「兄と同じレースに出るようになったのが2011年なので、そこで初めて、兄弟が同じところにいることを意識しました。それこそ兄がF1に出ていて、僕がF3をやっているときには、同じことをやっているようで、そうでもないという感覚でしたから。今でもあまり実感がないですね。同じところにいるというのは」
一貴「そうですね。言われないとあまりって感じですね。レースをやっているときというのは、スーパーフォーミュラのレースで言えば20人近くドライバーがいるので、弟がどうというのはあまり考えないです。言ってしまえば、19人全員がライバルなので、基本的に、弟であれ誰であれ、前にいれば悔しいことに変わりはありません。最近、特に予選では(弟が)前にいたりするので、周りはそういう目で見ますし、そういうところはある意味、盛り上がる部分でしょうし、もっともっとそういう風に取り上げてもらえれば面白い部分なのかなと思いますけど、やっている本人からすると、周りが思うほどには気にしていませんね」

■お互いから見た、長所と短所を教えてください。
一貴「長所も短所も、真面目なところじゃないですか。僕も業界的には真面目側だと思っていますが、世間一般の目で見ても、弟は真面目なタイプだと思います。レース界にはいないタイプですね。そんなに細かく気にしても仕方がない部分もあるスポーツだと思うので、真面目すぎるのも良くないかなと。チームのことも色々やっているので、大変だろうなと思いながら見ています」
大祐「そうですね、自分でもそう思います(苦笑)。レースって色んな状況があって、環境もどんどん変わっていきます。車も、相手も、コースも、天候も変わる中で、真面目という表現が正しいか分からないですけど、細かく突き詰めると、周りの環境がその都度、変わっていくので、その変化に対応できない。もちろん、突き詰めていくという意味では、上昇にもなりえるかもしれません。兄のことを言うのであれば、その塩梅が上手いなと思います。やるべきところはしっかり突き詰めて、抜くところは抜いている。それを狙ってやっているのか、自然にやっているのか分からないですけど、そこが長所だと思います。レース向きの性格なんじゃないでしょうか」

JAFグランプリが楽しみ

■今シーズンの調子はいかがですか?
一貴「怪我で休んでいましたけど、それを除けば、すこぶる順調なシーズンです。辻褄だけは合っているというか。予選がいつも失敗したり、良くないんですけど、スタートが良かったり、レース内容も含めて、色々な状況を考えれば、3回2位になっているというのは上手くいっているのだと思います。ここから後半がチャンピオン獲得に向けては勝負になってきますが、去年あまり良くなかったサーキットでも良い結果を出せているので、後半に向けて、楽しみな流れで来ることができているのかなと思います」
大祐「4レースが終わって2回入賞して、ランキングは8位ですけど、開幕戦はあまり調子が良くない中で、周りの脱落もあってポイントを取れました。その後、徐々にチームの努力もあって、車の調子も良くなってきて、ポイントを取れているので、後半に向けてもっと調子を上げていけると思いますし、スーパーフォーミュラは1度上位に入ると、大きなポイントが付いてすぐにランキングが上がるので、楽しみですね」

■JAFグランプリへの意気込みをお願いします。
一貴「ポイントのシステム上、やはり最終戦に勝たないとチャンピオンになれない、大事なレースです。最終戦は毎年上手くいっています。特に車が新しくなってからはチームとしても鈴鹿を得意としているので、鈴鹿に対する期待はすごく持っていますし、JAFグランプリまでにいかに、チャンピオンシップで良い位置につけておくか。そこで最後、鈴鹿での勝負だと思っているので、個人的にも楽しみなレースです。開幕戦と最後は鈴鹿ということで、今年の鈴鹿開幕戦も良い結果でしたし、去年も含めて、前をしっかり狙えるレースだと思っているので、鈴鹿に対するモチベーションは高いです。あと鈴鹿は走っていて一番面白いサーキットでもあるので、そういう意味でも楽しみです」
大祐「開幕戦はもう少しという出来でしたが、先ほども言ったとおり、後半に向けてだいぶ調子が上がってきているので、楽しみです。愛知県の岡崎市出身なので、心理的にも地元という感じがしますし、そういった中で走るのがいつも楽しみで、表彰台にも上っているコースなので、また良い結果を出したいなと思います」

■最後に、読者にメッセージをお願いします。
一貴「鈴鹿に近い方はぜひ、観に来ていただきたいです。レースについて話だけ聞くのと、映像で観るのと、実際に生で観るのとではかなり迫力だったり感じ方が変わってくるスポーツだと思うので、近くの方は観に来ていただきたいですね。なかなか鈴鹿まで来られないという方は、ぜひテレビなり、ネットでも観られるので、何かしらの形で観ていただければなと思います」
大祐「同じです(笑)。あと鈴鹿って比較的アクセスがいいところにありますし、名古屋からすぐなので、ぜひ来ていただきたいですね。設備的にも充実したところなので、あまりサーキットに来たことがない方や家族連れでもオススメのサーキットです」

プロフィール

中嶋一貴1

#1 中嶋一貴
Kazuki Nakajima
1985年1月11日生まれ
愛知県岡崎市出身
所属:PETRONAS TEAM TOM’S
全日本F3、欧州F3、GP2を経て、2007年にF1テストドライバーへ。翌年、レギュラードライバーとしてF1にデビューし、2シーズン参戦。2011年に帰国し、日本へと拠点を移し、国内では2012年(当時フォーミュラ・ニッポン)、2014年にスーパーフォーミュラでタイトルを獲得。

中嶋大祐

#64 中嶋大祐
Daisuke Nakajima
1989年1月29日生まれ
愛知県岡崎市出身
所属:NAKAJIMA RACING
全日本F3、英国F3を経て、2011年に父・悟が率いるNAKAJIMA RACINGからスーパーフォーミュラ(当時フォーミュラ・ニッポン)に参戦。PETRONAS TEAM TOM’Sから参戦している兄・一貴と初の兄弟・父子対決が実現した。

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