世界最高峰の舞台スーパーラグビーに挑戦するサンウルブズ

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ラグビーにまつわるクイズ、3つです。 1つ目、地球は丸いのになぜ、ラグビーボールは楕円球なのでしょう?

ハイ。サッカーと違って、持って走りやすくするためです。いや、人生と同じく、どちらに転がるかわからないよう、ゲームの妙味を高めるためです。ま、いずれにしろ、当初は「豚の膀胱」からなる楕円球でした。

2つ目、ノリノリの日本ラグビーの次なる挑戦は何でしょう。そう、日本代表は2015年のワールドカップ(W杯)で過去2回優勝の南アフリカを倒し、世界のラグビーファンをビックリさせました。次に世界を驚かすのは、サン、サン、サンの『サンウルブズ』です。

これは世界最高峰リーグの『スーパーラグビー』に参戦する日本チームの愛称です。サンは燃える太陽、ウルブズは牙をむくオオカミ群団をイメージしています。スーパーラグビーって、サッカーでいえば『欧州チャンピオンズリーグ』みたいなものです。先のW杯のベスト4に入ったニュージーランド、オーストラリア、南アフリカのクラブが主体となり、そこに日本のサンウルブズなど3チームが新たに加わることになりました。全部で18チームに拡大されたのです。

試合のレベルは“メチャ”高い。ボールがよく動く。世界トップクラスの選手が、最高のパワーとスピード、技巧をぶつけあうのです。体格、パワー、スピードで劣る日本は体力と組織で対抗するしかありません。いや、個々の技量で挑む選手もいるでしょう。どこまで通用するのか。ワクワク、ドキドキです。

サンウルブズを率いるヘッドコーチ(HC)が、ニュージーランド代表フッカーとして29キャップ(国別代表の試合に出場した数)を持ち、スーパーラグビーの強豪クルセイダーズのコーチ、ハリケーンズのHCをしていたマーク・ハメットさんです。43歳。知性的な紳士です。
過日の会見で、ハメットHCは「日本ラグビーの礎(いしずえ)を築きたい」と言いました。2019年には日本でW杯が開かれます。そこに向けての日本代表の強化につながるよう、強豪チームにチャレンジし、切磋琢磨していくのです。

サンウルブズの顔ぶれ(34人)をみると、W杯に出場した日本代表メンバーが10人、さらにスコッド(代表候補)5人と、ほぼ半数が日本代表の編成とだぶっています。レジェンド大野均(東芝)や、ファンタジスタ山田章仁(パナソニック)、ワールドクラスの堀江翔太(パナソニック)……。多士済々です。

あれっ。ゴローちゃんはどうしたのって。一躍時の人となった五郎丸歩(ヤマハ発動機)はスーパーラグビーのレッズに入って、サンウルブズの敵となってしまいました。五郎丸のほか、日本代表主将のリーチ マイケル(東芝)はチーフス、ツイ ヘンドリック(サントリー)が五郎丸と同じレッズ、田中史朗(パナソニック)がハイランダーズ、マレ・サウ(ヤマハ発動機)がブルーズでプレーします。きょうの友はあすの敵なのです。

山田は「日本の新しい歴史をつくる」と言いました。「こうも盛り上がっているなか、今やらなければいつやるんだっていう感じです。日本ラグビーのため、もっと言うと、日本のためにがんばります」

サンウルブズの目標はまず、ファイナルシリーズ進出です。2月27日(土)に秩父宮ラグビー場で開幕戦を戦い、「カンファレンス1」で15試合を、4カ月をかけて戦います。注目のレッズ戦は5月21日(土)、会場がオーストラリア・ブリスベーンです。

最後に3つ目のクイズ。ラグビー界の格言、「ラグビー選手と結婚するなら○○○○」に入るポジションはどこ? ヒントは、スクラムを最前列で組む「縁の下の力持ち」です。さあ、どこのポジションの選手が乙女心をくすぐるのか。スーパーラグビーを見てください。スクラムを見てみてください。(文:松瀬学)

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書籍情報

スクラムは、ただ押し合っているだけじゃない!
激しいぶつかり合いに隠された駆け引きと謎

2015年のラグビーW杯で強豪・南アフリカを破り、3勝を挙げた日本代表。その勝因に欠かせないのが「スクラムの成長」だ。スクラムへのイメージは「8人でぶつかって、押し合って……」といったところだろう。100キロを越える巨漢たちは、わずか「1cm」単位の小さな制圧を求めて身体をぶつけている。大きな男たちが小さな世界について、日々なにを考え、どんな駆け引きをしているのか。ここでしか知り得ない壮絶なスクラムの世界が堪能でき、選手や指導者はもちろん、観戦者にも読んでほしい“スクラム読本”。

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新・スクラム
進化する「1cm」をめぐる攻防
著者:松瀬学
価格:1,400円(税別)
出版:東邦出版

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