クイーンズランド・レッズ加入!五郎丸 歩 ~世界への挑戦、自分への挑戦~

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2016年2月4日、日本のラグビーブームを牽引してきた男が、再び世界へと飛び立った。ラグビーワールドカップでの活躍により、一躍時の人となった五郎丸歩が、ラグビーの世界最高峰リーグ『スーパーラグビー(SR)』に初挑戦。日本代表の一員として世界と戦った彼が、今回はたった一人で、世界を相手に勝負する。

加入先は、オーストラリアのブリスベンに本拠地を置く『クイーンズランド・レッズ』。2011年にはSR優勝を経験している強豪チームだ。そもそも、SRとは南半球のラグビー強豪国オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカのチームによる国際リーグで、2016年からアルゼンチンと日本が参加。五郎丸の実力であれば『ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ』としてSRに挑む日本チームに選ばれることは難しいことではなかったはずだが、レッズからのオファーを受けて海外のチームでSRに挑戦することを選んだ。

慣れ親しんだメンバーに囲まれるサンウルブズではなく、あえてチーム内競争の激しいレッズを選んだ五郎丸。「今、ヤマハ発動機に所属しているが、ヤマハではある程度ポジションを確立する状態でプレーしている。ほかのチームにチャレンジし、確立されていない状態でプレーするのが、僕のラグビー人生にとって大切になる」と出発前の記者会見でレッズ加入の理由を語った。

だが、世界最高峰といわれるSRでのレギュラー争いはそう簡単にはいかない。「非常に高い壁。(公式戦の)ジャージーを一度も着られずに帰ってくるかも知れない」と危機感を語り、「壁を乗り越えたら、ラグビー選手としてだけでなく、一人の人間として成長できる。まずはあまり先を見ず目の前のことをしっかりこなし、試合に出ること、ジャージーを着ることを考え、必死になって練習したい」と覚悟を示した。 五郎丸だけではない。山下裕史(神戸製鋼⇒チーフス)、松島幸太朗(サントリー⇒メルボルン・レベルズ)など、日本代表の選手たちが次々にSR参戦を表明している。こうした状況について五郎丸は「日本のラグビー界には明るいニュース。ここまで日本人がSRに参加することはなかった。キッカケはW杯初戦の南アフリカに勝ったインパクトだと思います。世界を驚かせた象徴だった」と昨年挙げた大金星を振り返り、その影響の大きさを語った。

5月21日には、サンウルブズとの対戦が待っている。ともに世界と戦ったJAPANのメンバーとSRの舞台で再会することになるが、「非常に楽しみにしている。日本のみなさんも楽しみにしていると思う。そこには出られるよう努力したい」と語り、日本中のラグビーファンが注目するであろう一戦への出場に照準を合わせていた。

「恐れず、”失敗“をたくさんしたい」。そう語る五郎丸の目には、SR挑戦で一回りも二回りも大きくなった自分自身の姿が浮かんでいる。レベルの高い環境で揉まれ、失敗を繰り返し、もうワンランク上の選手に̶̶――。世界への挑戦は、自分自身への挑戦だ。

プロフィール

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五郎丸 歩 Ayumu Goromaru
生年月日:1986年3月1日
出身:福岡県福岡市
所属:クイーンズランド・レッズ(オーストラリア)
ポジション:FB(フルバック)
身長/体重:185cm/99kg
早稲田大学卒業後、トップリーグのヤマハ発動機ジュビロで中心選手として活躍。2015-2016シーズンには83得点(2トライ含む)を挙げ、3シーズンぶり3度目の得点王に輝き、トップリーグ史上2人目となるリーグ通算1,000得点で特別賞を受賞。5年連続5回目のベストフィフティーンにも選出され、試合の合間にイベント出演などをこなす過密日程でも力を示した。

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