JAF Presents スペシャルインタビュー 小林可夢偉×中嶋一貴

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日本のトップレーサーを聞かれたときに、必ず名前が挙がる中嶋一貴と小林可夢偉。年齢が近く、デビューからのキャリアも似通っている2人は、よくライバルとしてメディアに取り上げられることが多い。そんな両者は、お互いをどのように見ているのだろうか。

小林可夢偉が語る、中嶋一貴というレーサー

■中嶋一貴さんと最初に出会った時の印象を教えてください。
「最初に会ったのはカート時代だと思いますが、正直、その時の記憶はないですね。一番古い記憶で、2001年の全日本(カート選手権)かな。一貴がヤマハワークスのときに、僕がヤマハのセミワークスにいて、ヤマハの共通の知り合いを介して会ったのが最初の出会いだったと思います。特に強烈な印象や記憶というものはありません」

■中嶋一貴さんはどのようなレーサーですか?
「レースをしている時と、私生活とで、まるっきり別人。全然違うなって思います。知らない人から見たら、驚くくらいギャップがありますよ」

■中嶋一貴さんから受けた影響などあれば教えてください。
「影響はお互いにあまり受けなかったかもしれません。それくらい、タイプが真逆ですから。モータースポーツ界においても、最も影響を受け合わない2人でしょう」

■中嶋一貴さんの特長があれば教えてください。
「おそらく、傍はたから見ればものすごく『きっちり』『しっかり』していそうなのに、実は一番自由かもしれない。なんなら、俺より自由かも(笑)。世間のイメージは違うと思いますけどね」

■中嶋一貴さんとは、可夢偉さんにとってどのような存在ですか?
「ライバルであり、でも色々な意味で、一緒に戦っている存在です。ライバルと一言で言ってしまうと言葉が安いですけど、こういう世代になったら、ライバルという意識とは違ってきますね」

■中嶋一貴さんに一言お願いします。
「婚活がんばりましょう(笑) 」

■今後、レーサーになろうとしている人へのメッセージをお願いします。
「レースを走るためには、たくさんの要素が必要です。運転技術だけではなく、体力面、メンタル面、全てのチカラが備わって初めてレーサーになれるはずなので、レーサーになりたい人はまず心の準備をして、目指してください。レーサーになって、サーキットを思いっ切り走ってみると、とても気持ち良いですよ」

■最後に、ご自身の2016年の意気込み、目標をお願いします。
「楽しく、思いっ切り、全力で最後まで戦い抜く一年にしたいと思います」

小林可夢偉

可夢偉

1986年9月13日生まれ 兵庫県尼崎市出身
欧州F3、GP2と着実にステップアップし、2009年にF1デビュー。2010年はレギュラードライバーとしてフル参戦し、2012年まで活躍。2015年からはスーパーフォーミュラへ参戦するとともに、2016年はトヨタからWEC(世界耐久選手権)へも参戦する。

中嶋一貴が語る、小林可夢偉というレーサー

■小林可夢偉さんと最初に出会った時の印象を教えてください。
「最初の印象はないんですが、フォーミュラトヨタのレーシングスクールに行ったタイミングも一緒でしたね。僕がフォーミュラトヨタに出るようになってから本格的に絡むようになりましたけど、それ以前から話はしていたと思います。割とヤンチャそうな見た目でしたけど、それよりも関西人と話をするのは初めてだったので、印象に残っています。ジャンケンをインジャンというのは可夢偉が初めてだったと思います(笑)」

■小林可夢偉さんはどのようなレーサーですか?
「レースが非常に巧いイメージがあるのと、感覚の中で考えるというか、色々なことを貪欲に試すという感じですかね。レーシングスクール時代には、教えられた以上のことを色々試してみて、良ければ良いし、ダメで壊れたら怒られて。そういう印象が強いです」

■小林可夢偉さんから受けた影響などあれば教えてください。
「フォーミュラトヨタのときは、同期である以上、負けられないし、僕は当時18歳で免許を持っていて、可夢偉はまだ16歳。そこで負けていたら僕も先がないというプレッシャーもありましたし、そういう意味ではすごく良い刺激をもらったなと思います」

■小林可夢偉さんとは、一貴さんにとってどのような存在ですか?
「言葉では表しづらいですね。今年からWECも一緒に出ることになったし、去年からスーパーフォーミュラに出てくれるようになって。ずっと同じようにステップアップしてきたので、『戦友』というと大げさな感じもしますけど、それくらいの存在です。レースの中ではライバルですし、負けちゃいけない相手でもあります」

■小林可夢偉さんに一言お願いします。
「今までどおり宜しくって感じですね(笑)」

■今後、レーサーになろうとしている人へのメッセージをお願いします。
「今はトヨタにしても、ホンダにしても、色々な世界のトップカテゴリーへ参戦しているので、メーカーとしても“そこに日本人を”という想いもあるでしょうし、頑張っていればそういうチャンスもあるはずです。今はそういう時代の流れもあるので、ぜひ、夢を持って頑張ってもらいたいなと思います」

最後に、ご自身の2016年の意気込み、目標をお願いします。
「スーパーフォーミュラでは、毎年一緒なのですが、タイトルを獲る。やる以上は絶対に課せられることだと思いますし、毎年目標にしてやっているので、今年もう一度獲れるように。また、WECに対しては、去年がとても苦しいシーズンだったので、まずは優勝を争えるところで走りたいです。あとはル・マンですよね。ル・マンは目標であり、大きくいえば夢みたいなものです。今年もアクシデントさえなければ、走れることになると思うので、参戦する以上は頑張りたいと思います」

中嶋一貴

一貴

1985年1月11日生まれ 愛知県岡崎市出身
全日本F3、欧州F3、GP2を経て、2007年にF1テストドライバーへ。翌年、レギュラードライバーとしてF1にデビューし、2シーズン参戦。2011年に帰国して日本でのレースにシフトし、国内では2012年(当時フォーミュラ・ニッポン)、2014年にスーパーフォーミュラでタイトルを獲得。WECへはトヨタのワークスドライバーとして2012年から参戦中。

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