第52回全国社会人サッカー選手権大会 開幕直前インタビュー 沖縄SV 高原直泰

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“黄金世代”の一角にして、元日本代表ストライカーの高原直泰が、2015年の年末にサッカークラブ「沖縄SV」の立ち上げを発表した。県3部リーグ(J1から数えて8部相当)からのスタートではあるが、九州予選を勝ち抜いて全国社会人サッカー選手権大会(全社)の出場権を得るなど、創立まもないクラブとしては異例なほどの注目を浴びている。「オーナー兼監督兼選手」という1人3役をこなす高原に、クラブ創設の想いや全社への意気込みを聞いた。

全てがゼロからのスタート

■「沖縄SV」設立のキッカケを教えてください。
また、沖縄県に設立した理由もお願いします。沖縄には、スポーツチームや施設などスポーツ文化を創生する上で大きなメリットが3つあります。1つは、『人材の魅力』。沖縄は、全国でもトップレベルの潜在能力を持つ、優秀な選手を数多く輩出しています。しかし、それら優秀な選手は、本州の強豪校へと進学してしまうのが現状です。もし、沖縄に中高一貫で育成ができ、そしてトップチームがあるクラブチームがあれば、優秀な選手を手放すことなく、沖縄の地で、一流のサッカー選手として活躍できる環境を提供できるはずです。2つ目は、『気候・地理的な魅力』です。沖縄の温暖な環境はリハビリやトレーニングに最適であり、多くのアスリートが心身ともに療養でき、効率的に技術を向上できます。加えて、沖縄は日本ばかりではなく、アジアも含めたグローバルの主要拠点として注目されている。海外との距離も近く、交流も行いやすい。常日頃から国際的な観点をもって事業を行うことで、グローバルな総合スポーツクラブとして、世界中から集まる施設に昇華できると考えます。そして3つ目ですが、『沖縄からの要望』がありました。沖縄は近年、観光・IT・国際物流の拠点という3つの産業を通じ成長を遂げてきました。そして、さらなる沖縄の成長を図るため、スポーツ産業に注目しているとお聞きし、そのような状況の中、内閣府沖縄総合事務局、自治体から、新チームの発足は沖縄でと、真摯なお誘いをいただきました。沖縄SVの掲げるスポーツビジネス構想と沖縄が理想とする未来が一致したことで、沖縄をスタートの地として決めました。

■「オーナー兼監督兼選手」という肩書きですが、それぞれの役割の違いや、いま一番難しいと感じる役割はどれですか。
最初からわかっていたこととはいえ、やはり全てが大変で難しいですね。日々、予想外の出来事だらけで、一日の時間が早く感じます(笑)。しかし、それをするのが当たり前だと思っています。全てがゼロからのスタートですので、やりがいがあります。
2016619_8272■チームを運営する上で、こんなチームにしていきたいなど、モデルケースとしているチームはありますか。
モデルケースとして特定のチームを思い浮かべることはありませんが、これまで僕自身が国内外のプロの世界で得たノウハウ、経験、ネットワークなどすべてを注ぎ込み、沖縄の皆様に愛される、沖縄の人々の日々のコミュニケーションツールとなるチームにしたいと思っています。

■岡田武史さんがFC今治のオーナーに就任して以降、地域リーグへの関心が高まっています。高原さんが持っている、地域リーグ、アマチュアサッカーへの印象を教えてください。
厳しい環境ということは理解していましたが、グラウンドの問題や試合もダブルヘッダーだったり、連日試合だったり、リーグ運営の手伝いだったりと、今までに経験してこなかったことが多々あります。

■最後に、読者へのメッセージをお願いします。
ただ単に沖縄にサッカーチームを作りました、というものではなく、自分たちが活動することで地域が活性し、創られる。そんな関係性を目指して作りました。10月の全社は全国に自分たちをアピールするいいチャンス。これからも沖縄のために戦いますので、応援宜しくお願いします!

プロフィール

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高原 直泰
Naohiro Takahara
生年月日:1979年6月4日(プロ19年目)
身長/体重:181cm / 75kg
出生地:静岡県
ポジション:FW利き足:右
背番号:10

沖縄SV(沖縄県3部リーグ)

正式名称は「沖縄Sport-Verein(オキナワ・シュポルト・フェアイン)」。略称はOSV(オー・エス・ファウ)。ドイツ語で沖縄スポーツクラブを意味する。高原がドイツ・ブンデスリーガで初めて所属したハンブルガーSVが由来で、その時の挑戦した気持ちを忘れずにいるためと、チーム名にその思いを込めた。

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