- YAMAHA STYLE – Interview 日野剛志「“激動”の2016年。2017年はさらに挑戦を――。」

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2016-17シーズンのラグビートップリーグで、惜しくも2位に終わったヤマハ発動機ジュビロ。わずか1敗でリーグ戦を終えたチームにおいて、急成長を見せてベストフィフティーンにも選ばれたフッカーの日野剛志に、2016年の振り返りや日本代表、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズへの想いを聞いた。(取材日:1月5日)

ヤマハで“突き抜けたい

■今シーズンのヤマハの強さについて、想像以上という評価もありますが、選手からすると想定内だったのでしょうか。
清宮(克幸監督)さんが就任してから6年、僕も入団して5年になりますけど、年々、順位が上がっていて、上位チームとの戦いでも、自分たちの力を発揮できれば対等に戦えるという自信が、これまでの積み重ねの中でチームに根付いています。勝てない相手はいないので、あとは自分たちの戦いができるかどうかが焦点でした。あとは、トップリーグはリーグ戦とはいえ一発勝負なので、どうやって波に乗ることができるか。勢いが大事になってくるので、僕らはパナソニックワイルドナイツとの開幕戦に照準を合わせて、そこと4戦目の東芝ブレイブルーパス戦にフォーカスしました。昨年の上位2チームに勝つことができれば、波に乗っていけるという自信はありました。シーズン前から、パナソニックと東芝に勝つことを目標にやってきて、そこで勝てたことが、今シーズンの好調の要因だと思います。

■昨シーズンからの変化はどこにあると思いますか。
チームでは、五郎丸(歩)さんの抜けた穴を誰が埋めるかが大きなポイントで、これはみんなで埋めなければいけないし、注目もされていたので、そこはモチベーションにもなりました。また、日本代表やスーパーラグビーで抜ける選手が少なかったので、早い段階からチームとして準備ができたことも大きかったですね。僕自身は3月から始動して、開幕戦までの半年間、開幕だけを見て準備できたのは良かったと思います。また、昨シーズンは途中出場が多かったので、今シーズンはヤマハでの定位置を確保すること、ヤマハのフッカーの中で“突き抜けたい”という目標がありましたので、セットプレーだったり、ウェイトで体を大きくしたり、非常に高いモチベーションで臨むことができました。

■結果的に、ご自身も日本代表やサンウルブズに選ばれるまでになりました。
今までも、一生懸命ラグビーをやってきましたけど、昨シーズンは特に、リザーブからの出場が続いて悔しい思いをしたので、マインドチェンジをしました。もう一つ、次のステップ、ステージに進みたい。そのためにヤマハで突き抜ける。突き抜けたら、その先にまた新たなステージが待っているはず。その目標に向けたマインドチェンジがあれば、日々の行動も変わってきますし、トレーニングの質も上げなければいけないし、試合で良いパフォーマンスを発揮し続けなければいけません。先発で出場し続けることも目標だったので、それが結果的にチームの好調とあいまって、そうした結果になったのだと思います。サンウルブズがスーパーラグビーに参戦したことも、マインドチェンジの良い刺激になりましたね。世界の舞台が、日本人にも身近になったので、もう一つ上に行きたい、このまま終わりたくないという思いが一層、強くなりました。

日本代表では当落線上の選手

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■初めての日本代表でのプレーはどうでしたか?
、代表という存在が遠すぎて、目標にすらなっていませんでした。世代別の代表もないですし、選抜にも縁がなくて、高校の県選抜すら入れていなかったので、今まで「日本代表になりたい」と口に出したことはありません。もちろん、選手として目指すべき場所ではありましたけど、具体的な目標というわけではなくて、ヤマハでやっているうちに「選手としてもっと伸びていくにはそういうところを目指していけ」と言われて、ようやく意識するようにはなりました。僕には国際舞台での経験も実績もありませんが、基本的にはヤマハでやっていることと変わりはないと思っています。ただ目の前の試合に対して、今いるチームで一生懸命やり続けないと、次も選ばれるかはわからない。そういう当落線上の選手だと思っているので、「疲れた」とも言わないですし、サバイバルだと思っているので、目の前のことに全力で取り組むだけです。代表に残る為に、今はしがみつけているので、2019年までの2年間、代表に選ばれるように、目の前の試合に対して一生懸命プレーしたい。その結果、どうなるか。そこで結果が出せなかったり、怪我をしてしまったら、すぐに外される選手だと思っています。とにかく一生懸命やるだけなので、ずっとチャレンジしていきたいですね。

■代表で一緒になった他のチームの選手で、印象に残った選手はいますか?
同じポジションの堀江(翔太)さんと木津(武士)さんは、目標とすべき選手。学ぶところもたくさんありました。2人ともキャップ数を重ねていて経験豊富で、海外遠征での過ごし方など参考になりました。また試合を見直すと、得点の起点にほとんど堀江さんが絡んでいたり、木津さんはいつ出ても常に同じパフォーマンスができる。そういうところで、すごく経験値が高いなと。僕も見習いたいと思いましたし、一緒にプレーできることが刺激的でしたね。2015年のワールドカップも参加していましたし、代表に呼ばれ続けているのには理由があるんだなと改めて感じました。

■サントリーとの全勝対決は、悔しい結果に終わりました。どう気持ちを切り替えたのでしょうか。
あの試合に関しては、後手に回ってしまった部分が大きかったと感じています。特に、ファーストスクラムのところでプレッシャーを受けてしまったところが悔やまれます。自分たちの形を出すより、レフェリーを意識して反則しないようにとか、そうしたところで受身に回ってしまった。そこはもう切り替えて、反省するところは反省して、悔しいですけど、結果は変わらないので、良い勉強になったと思って次を見据えています。

■2016年を振り返って、どんな年でしたか。また、2017年はどのような年にしたいですか。
2016年を一言で表すなら、「激動」ですね。すべてが変わりました。去年の今頃は、ヤマハで副将なのにリザーブで、インパクトプレーヤーという扱いでした。1月末でシーズンが終わって、2月に休んで、3月も休もうかなと思っていたら、若手が始動すると聞いたので、一緒にトレーニングを始めて、マインドチェンジもあって大きく環境が変わりました。2016年が激動の年で、環境や自身を取り巻く状況が変わってきて、2017年は2019年に向けてこれを継続…いや継続では弱いので、もっと挑戦していかないと落とされてしまう。チャンスを貰える位置には来れたので、そのチャンスを掴むというか、生かす年にしたいです。2016年は、ようやく競争できるスタートラインに立てました。2019年のワールドカップを目指すなら、残り2年の過ごし方で決まってくると思うので、2019年に向けてのチャレンジをしていきたいです。

プロフィール

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日野 剛志
Takeshi Hino
ニックネーム:ひのちゃん、たけし、ヒノタケ
生年月日:1990年1月20日
身長/体重:172cm/100kg
出身地:福岡県
ポジション:HO(フッカー)

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