第71回 日本選手権競輪GI ~GWはケイリンで盛り上がろう!!~

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日本選手権競輪は、競輪唯一となる6日制で開催される競輪のGI競走の中で最高峰のレースである。歴史は古く、昭和24年・大阪住之江競輪場にさかのぼる。当時は春と秋の2回、東西の競輪場で交互に開催する「全国争覇競輪」として開催されたものが起源である。第57回の静岡競輪場での開催以降は、出場選手は賞金獲得額の上位から選考される形となり現在に至る。競輪のグレード制施行により、最上位の「GP」グレードが与えられた「KEIRINグランプリ」が登場してからは、同レースが「別格」のレースとして他の公営競技同様にその年の頂点を決めるグランプリレースとして人気を博したが、年末のお祭り的な要素も大きい。他方、日本選手権競輪は、全国から選出された最高の選手が最高の地位を争う最も権威のあるレースと位置づけられ、競輪選手誰もがそのタイトル獲得を目標としている。GIである日本選手権がどのグレードレースよりも高額な賞金を与えられることは、日本選手権が持つ誇り高き威厳を現しているにほかならない。また、競輪ファンの間では「ダービー」とも呼ばれ、実力日本一決定戦として親しまれている。果たして、今年どんなドラマが京王閣競輪場で待っているのだろうか。

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他のGⅠとは違う、別格の雰囲気

■競輪選手にとって、日本選手権とはどのようなレースですか?
日本選手権はその名の通り、実力ナンバーワンを決めるレースです。他のGⅠレースとは違い、選手が一番の目標としているレースでもあります。年末のKEIRINグランプリはお祭り的な要素もあり、一発勝負のため運に左右される部分もあるのですが、6日間に渡って王者を決める日本選手権は本当に実力がないと勝つことができません。なので、KEIRINグランプリではなく日本選手権を目標にしている選手は多いです。

■選手時代、日本選手権の思い出はありますか?
他のGIレースは、だいたい1週間ほど前から緊張感が出てくるのですが、日本選手権(当時は3月開催)だけは、年明けから意識しています。みんなが目標にしているレースなので、前検日のピリピリした雰囲気は別格ですね。賞金も高いので、選手たちのモチベーションも高いです。それはお客さんにも言えることで、場内の熱気もまるで違う。3月開催の頃は特にそうでしたが、春の訪れとともに、この日本選手権から本格的にGⅠ戦線が始まります。賞金王の行方が見えてくるレースでもあり、KEIRINグランプリを見据えるにあたっても重要なレースになります。

■KEIRINグランプリを2度も制覇している山口さんですが、日本選手権はなぜ勝てなかったのでしょうか。
KEIRINグランプリは、その年の獲得賞金上位選手だけが出場を許されるレースですが、一発勝負ですので、幸運に恵まれれば1回くらい勝つことができます。もちろん、実力は必要ですが、グランプリに出るような選手は実力者ですから、ちょっとの運が味方するだけで充分。これに対し、日本選手権は6日間で4回走ります。4回とも運に恵まれることはまずありえません。だからこその実力日本一であり、選手みんなが目指すレースなのです。

新鋭の吉田拓矢が関東勢の追い風になるか

■71回目を迎える日本選手権の展望をお願いします。
注目は関東勢ですね。東京オーヴァル京王閣での開催ということもありますが、私は今、平原康多が一番強いと思っています。また、茨城に吉田拓矢という若手がいるのですが、彼にも期待しています。吉田がいることで、平原や武田豊樹も有利になると思いますし、日本選手権には間に合うとはいえ村上義弘が骨折してしまったので、そういったところも関東勢に有利に働いていると思います。

■注目する選手はいますか?
先ほど挙げた吉田です。2015年、記念初出場となる京王閣記念ゴールドカップレースで、6番車ながら2着に入りました。当時は線が細くて頼りない感じでしたが、今年に入ってからの活躍は目覚しいものがあり、同期の新山響平や鈴木竜士といった選手たちも、吉田の走りに影響を受けて変わってきました。先行で勝つ吉田の走りを見て、若手の中でも先行に対するこだわりが出てきているようです。競輪界としても、今後楽しみな存在ですね。

■吉田選手をかつての競輪選手で例えるなら?
そうですね…ちょうど吉岡稔真が出てきたような。ライン戦で並み居る先輩を差し置いて、これだけの成績を残せるのは本物ですよ。吉田の強みは、アドバイスを貰うとすぐに結果を出す、レース内容で応えることができるところです。

■初めて競輪に触れる人へ、メッセージをお願いします。
日本選手権は名前の通り、日本一を決める選手権です。選手の気合も違いますし、ここに向けて仕上げてくる選手ばかり。選手の迫力ある走りはもちろん、ライン戦なので、そこの人間模様といいますか、ラインは自分の会社にも通用する上下関係や横との関係がありますので、そういったところも感じてもらえると、より深くケイリンを楽しめると思います。

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日本選手権競輪特設サイト

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http://www.keiokaku.com/derby71/

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