
1976年に行われたアントニオ猪木vsモハメド・アリ。プロレスリングとボクシング、双方のスーパースターが同じリングで戦う「ドリームマッチ」は世紀の一戦という前評判から一転、「世紀の凡戦」という結果に終わった。
ボクシングルールでスタンディング状態のアリに対し、アリ側の要求でプロレス技のほとんどをルール上禁止された猪木は、苦肉の策として寝転がった状態からの足を狙ったキック、通称“アリキック”で応戦。長い膠着状態の末に引き分けという結果に終わった試合は、異種格闘技戦の元祖といわれている。
そして2017年、猪木vsアリに匹敵する「世紀の一戦」が幕を開けようとしている。対戦するのは、フロイド・メイウェザー・ジュニアとコナー・マクレガー。メイウェザーはボクシング元5階級王者であり、49戦無敗のまま2015年に引退した史上最強と謳われるボクサー。一方のマクレガーは総合格闘技の最高峰UFCで同時2階級制覇をし、今最も勢いに乗る総合格闘家といえる。
試合は、12ラウンドのボクシングルール。メイウェザーにとっては“本職”であり、圧倒的に有利との見方が強い。しかし、引退してから約2年のブランクと、40歳という年齢が、29歳で脂の乗ったマクレガーにとって唯一の勝機となる。UFCでハードパンチャーとしてならしているマクレガーのパンチは、史上最強のディフェンス力を誇るメイウェザーを捉えることができるのか。
2人の夢の対決は、巨額のお金が動くことでも注目を集めている。2年前に行われたフィリピンの英雄マニー・パッキャオとメイウェザーによる階級を超えた夢の世界最強決定戦は600億円が動いたと見込まれており、今回の対決でも同程度の金額が動くのではないかと様々なメディアで予想されている。
メイウェザーvsマクレガー。この世紀の一戦は、8月27日午前10時(※日本時間)からスポーツ・チャンネルの『DAZN(ダ・ゾーン)』で独占生中継される。『DAZN』では最初の1カ月は無料のトライアル期間となっており、サッカー、野球、モータースポーツと国内外130以上のコンテンツが見放題。この機会を利用して『DAZN』に登録し、格闘技界のスーパースターの対決をその目に焼き付けよう。