Interview 平田優「勝って、勝って、格好良いチャンピオンになりたい」

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「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の一員として全日本モトクロス選手権の「IA1」クラスに参戦している平田優。2015年を怪我で棒に振り、昨年復帰してランキング5位につけた平田は、今シーズンどのような想いでレースに臨んでいるのだろうか。(取材日:7月15日)

モトクロスは「人間味」がある競技

■第4戦を終えた時点で年間ランキング4位につけていますが、今シーズンここまでのご自身に点数をつけるなら何点ですか。またその理由も教えてください。
ここまでを点数にすると70点ですね。今シーズンはマシンが新しくなり、シーズンを通じて合わせながら、しっかり粘って戦えているということでこの点数としました。逆に70点でとどまっているのは、納得できるリザルトを残せていない、勝っていないからです。ここから5戦が残っていますが、チャンピオンも十分に狙える状況。とにかく前にいる3人との差を埋めるために、両ヒートを上位でそろえること、そして勢いをつけるという意味でも優勝が絶対に必要です。

■ご自身が感じる、モトクロスの魅力を教えてください。
長くやっているのでわからなくなっているというのが正直なところです。モトクロスには、バイクを操る「乗り手」、マシンを開発する「作り手」という立場があります。それぞれが一生懸命にやればその分だけ成績が残るし、怠ければその結果にしかならない。しかもそれがとてもダイレクトに現れる競技だと感じています。僕は他のモータースポーツをやっていたわけではないので比較はできませんが、モトクロスの魅力とは、先ほど話したような「人間味」がある競技だということ。乗り手、作り手という「人」の努力が、成績に色濃く反映される。そこが好きな部分ですね。また、魅力とは違うかもしれませんが、僕自身は常に考えながら乗っています。それは勝つためでもありますが、一つ一つの判断がミスや怪我に繋がるからです。こうした緊張感や怖さもある競技なので、常に判断の連続で、その積み重ねが大事になる。これも「人間味」になると思いますが「人が立つ」ことが魅力なのでしょう。

■モトクロスライダーとしての、ご自身の長所と短所を教えてください。
長所と短所というのはとても近い関係にあると思います。まず短所ですが、短気であることや、それによって投げ出してしまう傾向にあることです。そうなってしまうのは、強烈な悔しさがその背景にあるから。チームなど周りに迷惑をかけてしまいますが、そこからは自分の責任として、その悔しさにぶつかっていく。トレーニングも、練習も、レースも一切妥協しないし、引かないという決意が生まれ、それが強さになる。短所が転じて長所になっているのかもしれません。

■YAMAHA FACTORY RACING TEAMは、平田選手から見てどのようなチームですか。特徴や雰囲気など教えてください。
一生懸命で、勝っても満足しない、No.1だと思わない。常に前を向き、守らずにチャレンジしいていこうという姿勢があるチームです。だから僕自身も、勝っても満足せず、次を目指していくことができます。また、契約するときに担当の方が「私たちはライダーに乗っていただいている。ライダーは自分たちに乗せていただいている。この関係を忘れないようにしましょう」と言ってくれました。その時に、このチームに入れてよかったと感じたし、僕も持っている力を全部出し切ってやろうと思ったわけです。これらを総合すると、先ほど話したモトクロスの魅力「人間味」をそのまま体現しているチームだと思います。

■モトクロスは他のモータースポーツに比べて転倒の可能性が高いスポーツだと思いますが、転倒した後にどう持ち直すのでしょうか。
僕は近年、転倒での怪我が続きました。その時にチームから手厚いケアをしてもらったし、契約の際に「ずっと待っているよ」って言ってくれるなど、復帰に向けチームに引っ張ってもらった経験があります。だからこそ、休んでいるからといってサボってはいけないと思えたし、早く戻りたいというメンタルを作ってもらいました。転倒や怪我などがあると、「また転倒したら、怪我をしたらどうしよう」という不安からメンタルが弱ってしまう。そこから立ち直っていくのは個人が重要ではありますが、僕はチームと一緒に解決していくものだと考えています。

■オフの日は、どのように過ごしますか。
また、幼少期はサッカーをされていたそうですが、サッカーを含めて他のスポーツを観たり、やったりすることはありますか。バイクに乗っていない時は、有酸素運動や体幹トレーニングをしています。モトクロスと完全に離れる時は、外に出ると疲れるので出かけず、とにかく自宅でゆっくりしています。何も考えずに椅子に座ってケータイをいじっていることが多いかな(笑)。ただストレス解消としては、買い物をしたり、車の運転が好きなので家の近くの高速を走ったりしますね。子どもの頃にサッカーはやっていましたが、今は子どものサッカーについて行って、一緒に練習するくらいで、他のスポーツも含めほとんどやっていませんし、観ることも少ないですね。テレビがついていたら観ることもありますが、ニュースのハイライトで観るくらいかな?

■今シーズン後半戦への意気込みと、ファン・読者へのメッセージをお願いします。
最初につけた点数が100点になるよう取り組んでいきます。100点ということはチャンピオンになるということ。ここから勝って、勝って、格好良いチャンピオンになりたいですね。そのためにはファンの皆さんの応援が重要です。もっとも力になるのは、やはり走行中に応援してもらうこと。レース中は集中しているのですが、ファンの皆さんの姿は見えているし、声も聞こえます。ぜひ、コースサイドで応援してください。それを力に変えチャンピオンを目指します!

プロフィール

平田 優 Yu Hirata
生年月日:1984年11月14日
出身地:愛知県
所属:YAMAHA FACTORY RACING TEAM

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