-YAMAHA STYLE- 兄弟対談 矢富勇毅×矢富洋則

大学ラグビー9連覇を達成した帝京大学からヤマハ発動機ジュビロに加わった矢富洋則。これにより、兄・勇毅との兄弟共演が実現することとなった。チーム最年長の兄と、最年少の弟。世界的に見ても珍しいであろう兄弟ラガーマンが、初めて対談を行った。

弟には自分で決断して欲しかった

■ついに兄弟共演となりましたね。洋則選手は、ヤマハ発動機入団に関して勇毅選手に相談したのでしょうか。また、一緒のチームになった今、それぞれの心境を教えてください。
洋則:一番に相談しました。兄貴からは「自分の行きたいところに行け」とずっといわれていたのですが、自分はヤマハに行きたかったので。最終的には、兄と一緒にプレーしたい、というのが一番大きかったですが、その他にも、試合を観ていても強いし、温かい雰囲気を感じていました。外から観ていても雰囲気が良いなと思っていたので、ヤマハに行きたいと思うようになりました。
勇毅:本心としては、弟と対戦する、もしくは一緒にプレーするというのが、年齢を重ねてきた中での僕自身の目標ではありました。そういった中で、こいつもラグビーをずっとやってきて、経験を重ねた中で、僕の影響、僕がいるから獲得するというのはすごく嫌で。弟が色々なところから声をかけられる中で、自分が「来い」というのは違うなと思っていて。弟が自分で“行く”と決めて、決断できるようにしたかった。もちろん、本心としては一緒にやりたかったのですが、なかなか「来いよ」とはいえなかったですね。

■洋則選手は帝京大学では9連覇を達成しました。どんな大学4年間でしたか。また、勇毅選手から見て、弟の活躍ぶりはいかがでしたか。
洋則:帝京に行って正解だったと思いますし、すごく充実した4年間を送ることができました。大学は兄貴と一緒で早稲田に行くことも考えたのですが、そのとき一番強かった帝京に入って、一番強い文化であったり、環境の下でやれたということが、今の自分にとってはすごく良い経験になっています。すごく充実した日々でした。
勇毅:もちろん、応援しにめっちゃ試合会場にも行きました。高校入る頃くらいには(トップリーグは)無理だなと思っていましたが(笑)、観に行った試合で活躍してくれていましたし、普通に自分のことのように嬉しい気持ちで観ていましたね。

■ラグビー選手として、お互いをどう見ていますか。
洋則:本人を前にして照れますけど、尊敬するところは多いですよね。代表にも入っているし、昔からコーチとか色々な人から「お兄ちゃんはすごかったんだぞ」という話をずっと聞かされてきました。どこに行ってもいわれるので、それだけすごかったんだなと。また、怪我が多かった中で、代表に返り咲いたことを考えると、相当な努力をしないと無理だと思うし、色々な面で尊敬することが多いです。
勇毅:能力でいえば、正直な話、僕よりあると思います。ただ、大学時代に学んできた文化があるとは思うんですけど、社会人とか、日本代表になるための知識であったり、練習に向かう姿勢、態度とかはまだまだ僕の中では足りていないと思うので、そこは兄貴としても先輩としても、教えていく必要があると思います。そうすれば、僕を超えられるようなフィジカル、スピードと全部持っているとは思いますので、そういう意味では、僕以上の潜在能力はある選手だなとは素直に思いますね。今はまだ僕より全然ヘボいですけど(笑)。

兄貴のパスでトライ取ります

■一緒のチームになったことで、やってみたいこと、今後の目標はありますか。
洋則:まず僕が頑張って試合に出るようにならないといけません。(兄貴は)出るとは思うので、僕もしっかり試合に出られるようになって、家族に観に来てほしいです。あとは、兄貴のパスでトライ取ります!これ、取材用コメントですけど(笑)。
勇毅:なんやねん、取材用って(笑)。
洋則:一緒に出ていればチャンスはあると思うので、トライ取りたいですね。
勇毅:僕は、パスをする前にトライを取ってしまうので、パスをすることはないと思うんですけど…(笑)。本当に、同じグラウンドに立つということが大きな目標であり、弟が大学で活躍し始めてから僕の中に生まれたラグビーにおける一つの夢でもあるんですよね。歳の離れた弟と一緒にやるために、長く現役を続けられるように努力をしてきた部分がありますし、それを糧に、怪我のリハビリとかしんどいことも乗り越えてきたところがあります。一緒にグラウンドに立って、試合に出るというのが一つの大きな目標ですね。プレーに関しては、ポジションも違いますし、お互いに満足できるパフォーマンスができれば、素直に嬉しいと思います。

■最後に、ヤマハ発動機は6月2日に長野でイタリア選抜と試合を行います。こちらの試合への意気込みをお願いいたします。
勇毅:実は僕たちの母親が長野県出身なんです。ゆかりがある土地というか、親戚もたくさんいます。母親が育った土地で、イタリア選抜と試合ができるというのは幸せなことですし、そこでもし弟と一緒にグラウンドに立つ機会があれば、もちろんそれはすごく幸せなことだと思います。チームとしては、イタリア選抜と試合ができる機会なんてなかなかないことですので、ヤマハの一つの歴史として、しっかりと刻めるように、勝ちに行くことが大事だと思います。
洋則:全部言われました(笑)。僕は今、研修期間とかで全くラグビーに触れられていないので、その中で上手く時間を使って、みんなに馴染めるようにしていきたい。6月2日まで時間も短いですが、どれだけ自分が理解力を上げて試合に出られるかだと思うので、本当に貪欲に、試合に出られるように頑張っていきたいです。

プロフィール

矢富勇毅 Yuki Yatomi
1985年2月16日生まれ
出身地:京都府京都市
身長/体重:176cm/82kg
ポジション:SH(スクラムハーフ)

矢富洋則 Hironori Yatomi
1995年11月9日生まれ
出身地:京都府
身長/体重:181cm/90kg
ポジション:CTB(センター)

06.02.SAT ヤマハ発動機vsイタリア選抜

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