ガールズケイリンマンガ『閃光ライド』単行本発売記念対談 向井慧×岡井千聖

コミュニケーションアプリ『LINE』の公式電子コミックサービス『LINEマンガ』にて好評連載中のマンガ『閃光ライド』の単行本1巻&2巻が、9月1日(土)に同時発売される。これを記念し、自らが冠の競輪番組を持っているパンサーの向井慧と、同番組に出演して競輪にハマッたという岡井千聖が、ガールズケイリン、そして閃光ライドの魅力を語り合った。

競輪が一番「人間が戦っている」

■競輪にハマッたキッカケを教えてください。
向井:僕は『パンサーの「競輪、はじめました。」』という番組をやらせてもらうことになるまでは、ほとんど知りませんでした。ゼロから番組を通じて知っていく中で、印象が変わったのは生で観に行ったときですね。競輪は確かにギャンブルの要素がありますし、僕はもちろんその部分でも好きなのですが、スポーツとして生で観戦したときに、目の前で人と人が自転車を全力で漕いでぶつかり合って、そのスピード感と迫力で一気にハマりました。公営競技は競馬やボートレースもありますが、競輪が一番「人間が戦っている」感じが濃いですよね。そこが魅力的だなと思います。
岡井:私もパンサーさんの番組に出させていただいたことで、初めて競輪を知りました。私は人より覚えるのが遅くて、勉強も苦手なので、好きになるまで時間がかかると思っていました。でも、思っていたよりも早く、競輪という競技に惹かれましたね。競輪って“人”なので、直接会って話さなくても、見た目だったり、インタビューの受け答えだったりで人柄を想像して好きになれます。私は好きな選手から入って、ハマッていきました。

■ガールズケイリンについて、どんな印象を持っていますか。
岡井:最初は、凄い気の強そうな女性が集まっているなという印象でした。でも、すごく顔が可愛いんですよね。
向井:そうなんだよね。ロケで話をしていると、普通の女の子と何も変わらないんですけど、レースになったら発している空気が急に変わる。番組の中で、ガールズの選手と合コンするみたいな企画がありまして…。
岡井:何やってるんですか(笑)。
向井:いや、本当に番組の企画で(笑)。石井寛子選手、山原さくら選手たちと楽しく話をさせてもらって、普通の女の子とコンパしている感じになってしまったんですけど、レースになるとまったく違う表情をされて。男ってギャップに弱いじゃないですか。そのギャップにやられると思います。

必ず感情移入できるキャラクターがいる

■閃光ライドは、ガールズケイリンを題材としているマンガです。
向井:ほかに見たことないですよね。僕としては、色々な入口の中の一つとして、ガールズケイリンのマンガがあって、それが面白くて、実際に観に行くという流れができたら良いと思います。マンガという入口はすごく良いですよね。『スラムダンク』を読んでバスケを始めましたという人、いっぱいいますしね。
岡井:私は読んでいて「そうなんだ」って思うところが結構ありました。ガールズケイリンより昔に『女子競輪』というものがあったんだとか。あと『バックストレッチ』の意味をずっとわかっていなかったのですが、それもちゃんと説明が書いてあって、すごく分かりやすかったです。勉強にもなりました。
向井:ちゃんと、ガールズケイリンを知らない人が読んでも、分かるように描かれてますよね。

■主人公・渡瀬矢切について、どんな印象を持ちましたか。
向井:すごく性格が暗くて、スポーツマンガの主人公という感じではないですけど、読者としても同じ目線で、ガールズケイリンについて知っていくことができて良いと思います。でも、嘘だろうっていうくらい速いですよね、この子(笑)。トレーニングとかしていないのに、とんでもないスピード出していますよね。
岡井:でも比嘉真梨代選手は、ガールズケイリンを一切知らないで、パワーマックスを漕ぐ数値が普通の方の倍あって、それがキッカケで競輪を始めたそうなんです。なので、元々の才能から始まるというのも、それほど現実離れしているわけではないのかなと思いました。今のガールズケイリンの選手でも小さい頃からずっと自転車をやってきたという子は少ないですし、ちょっと似ているなと感じました。
向井:あと、可愛らしいですよね、友達が欲しいって。千儀流と友達になりたい。でも、友達というよりはライバルになってしまう。そういう不器用なところがある。ちょっと妄想癖もあって。そういう不思議ちゃんみたいな子は嫌いじゃないです(笑)。
岡井:嫌いじゃないんですね(笑)。私は、自分にこういう引っ込み思案な要素がないので、共感できる部分は少ないです。でも、アイドルでもそうなんですけど、自分に自信を持ちたくて何かを始めるってすごく大切で、本当にガラッと変わるんですよ。ハロー!プロジェクトの子も、最初は全く喋れなかった子が、最後にはすごく喋れるようになっていたりとか。矢切の場合はガールズケイリンですけど、キッカケって大切だなって思いますし、早く変わってほしい。私がこういう性格なので「もっと頑張れよ!」って思ってしまいます。もどかしいですね。

■熱血競輪記者・万場健についてはいかがですか。
岡井:私は好きじゃないです、うるさくて(笑)。
向井:あー、尾形さんみたいなね(笑)。
岡井:尾形さんよりは的を射ていますけどね(笑)。矢切もそうですが、この人もこの人で妄想が激しくて、一直線で。めちゃくちゃだなとは思うんですけど、あれだけ強引に引っ張っていってくれないと、たぶん矢切は競輪を始められなかったと思います。ちょっとおバカでも、万場と出会えて良かったんじゃないかなと思います。

■万場には、「いつか競輪場で、たくさんの女子中高生がゴール前で応援する姿が見たい」という夢があります。これが現実のものとなるには、何が必要だと考えますか?
向井:僕は万場の想いと一緒で、やはりスター選手だと思うんですよ。だから、岡井ちゃんあたりが、マジで選手を目指す(笑)。
(一同爆笑)
向井:でも本当に、岡井ちゃんがガールズケイリンで走ったらファンは来ると思うよ。競輪界で一般の方にも通じる選手って、今でも中野浩一さんくらいしかいないですよね。だったらもう、手っ取り早く岡井ちゃんが選手になった方がいい。
岡井:でも、一理あるなと思いました。アイドルだったら、どんなイベント、どんな場所にでも、ファンの方ってペンライトを持ってたり、手作りのうちわを持ってきてくれたりしてくれるんです。私が競輪選手になったら、3年以内ならギリギリ10人は来てくれると思います(笑)。
向井:いや、もっと来るでしょ(笑)。
岡井:ただ、私はあの気の強さに、ガールズの選手たちに勝てる気がしないので、選手は無理ですね。でも、この万場の夢については、私は結構、実現可能だと思っています。今のガールズの子たちって本当に可愛いし、格好いいし、私がペンライトを持って応援したいくらいですから。今ひそかに計画しているのは、私のファンクラブツアーで競輪場に来ること。勝手にファンを競輪場へ連れて行きます(笑)。

■最初のライバル・神尾千儀流についてはいかがですか。

岡井:矢切とは対照的で、本当は走りたくないけど、辞めるために頂点を目指している。これから競輪を好きになっていくのか、先が見えないので気になります。
向井:僕は、どちらかといえば矢切よりも千儀流ちゃんみたいなタイプに感情移入してしまいますね。やはりポテンシャルだけの人に負けるというのが辛い。僕の好きな『ピンポン』というマンガも努力家vs天才の構図になっていて、努力型が天才型を一度思いっきり抜いて、天才型がどん底に落ちて、そこからまた這い上がっていく。僕的には、千儀流ちゃんに矢切を破ってもらって、そこからまた矢切がどうなっていくのかというのが見てみたい。一回は、努力を積み重ねてきた人が勝ってほしいです。
岡井:矢切ちゃんみたいな子の方が、得なんですよね。私は歌とかダンスとか、やる気がなくて(笑)。一方で、ずっと努力している子がいるわけじゃないですか。でも、ずっと努力している子ってそれが当たり前だから、なかなか褒められないんですよ。私はちょっとしたことができたらすぐに褒められるけど、できる子ってなかなか褒められない。大人になって気がつきました。できない子でよかったって(笑)。

■今後の展開を予想してみてください。
岡井:今は矢切ちゃんの凄さばかりが目立っていますけど、千儀流ちゃん以外の違う形のライバルが現れてくると思います。
向井:そうだね。今は同じ世代の子がライバルとして出てきているけど、デビューしたら絶対王者の国領さんとかともおそらく戦うことになるだろうし、転んじゃった選手とかもね。いつか同じステージで戦うことになる日が来るだろうし、それがすごく楽しみです。
岡井:転んじゃったけど、気丈に振舞った選手に矢切が憧れる場面は好きですね。
向井:自分に近い部分を感じたんでしょうね。国領さんみたいに華やかではないけど、自分にもなれるかもしれない、強い女の子があの子だった。キャラクターがみんなそれぞれ人間味ありますよね。読んでいれば、必ず感情移入できるキャラクターがいるはずです。僕は千儀流みたいなタイプが良いですね。
岡井:私は矢切派ですね。性格的にはちょっとよく理解できない部分がありますけど、こういうタイプの方が得すると思います。あとはこれだけ速い矢切が、どうやって負けるのか、ちょっと想像がつかないので、その負け方、そして負けたときの矢切の反応が楽しみです。

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