インカレバスケ 第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会 開幕直前インタビュー

70回目の節目を迎える、“インカレバスケ”こと「全日本大学バスケットボール選手権大会」。全国の大学バスケ部の頂点を競う平成最後の大舞台を前に、かつてインカレ優勝を果たした東海大学OBの寺園脩斗(三遠ネオフェニックス)と、白鴎大学OGの林咲希(JX-ENEOSサンフラワーズ)に、当時の思い出やインカレの魅力について振り返ってもらった。

【東海大学OB】三遠ネオフェニックス 寺園脩斗 shuto terazono

信じ続けた恩師の言葉

■大学時代、思い出に残っている試合があれば教えてください。
やはり自分たちが4年生の時のインカレ決勝です。自分の同期に伊藤達哉(京都ハンナリーズ)という選手がいたのですが、インカレ前に怪我をしてしまいました。それを機にチーム全体が一致団結でき、その試合に懸ける想いは非常に強かったですし、今までの試合と違ってプレッシャーも大きく、他の試合と比較しても自分の中では特別な試合だったので、印象に残っています。

■高校バスケと大学バスケの違いはどのようなところで感じましたか?
自分が感じたのはフィジカル面でした。高校までなら普通にドライブで行けるところも、フィジカルではじき返されたりとか、簡単にドライブできなかったりというのを、大学入学当初は感じていましたね。それ以外はあまり違いというのは感じなかったのですが、フィジカル面は本当に痛感しました。

■大学の4年間で、成長したと思う部分はありますか?
プレーもそうですが、一番成長したと思っているのは精神的な部分です。やはり大学1年生から3年生の頃は、あまり試合に出られず、本当にメインで出られるようになったのは4年生になってからでした。それまでの3年間で、試合に出られず腐ってしまう選手はたくさんいると思うのですが、そこで諦めずに努力し続けたことが、メンタル的な成長につながったのだと思っていますし、ヘッドコーチの陸川章先生がすごくポジティブな方なので、自然と自分もポジティブな考え方をするようになったと感じています。それはプロになった今でも変わっていません。

■最初の1年間でも精神的な面は伸びましたか?
すごく伸びましたね。試合に出られない中で、陸川先生が「努力すれば必ず実る」と仰っていて、その言葉を信じ続けて、大学2年生の時も、3年生の時も、もちろん4年生の時もずっと努力し続けて、最後にインカレという大舞台で結果を残すことができたのだと自分は思っています。

■試合に出られなかった、1年生から3年生の間のインカレの印象ってありますか?
4年生最後の集大成の大会なので、その大会に懸ける想いはどのチームも強いことは下級生の頃から感じてました。東海大はリーグ戦終盤からインカレのための練習をするのですが、その時から雰囲気はピリピリしていましたね。それは4年生に顕著に現れます。

■寺園選手がキャプテンになってから部活が変わったと聞いたが、キャプテンになってから意識したことはありますか?
自分はずっと試合に出ていなくて、1年生、2年生は本当に出ていませんでした。3年生は少し出られていたのですが、その時にずっと努力というか、自分なりに考えてシューティングやウェイトもして、それが最終学年になって結果として表れるということを示したかった。努力すれば成功することを示したかったので、インカレ前にコーチと相談してシューティング10万本をチームでやったりしました。

■母校の試合結果や後輩のプレーは気になりますか?
やはり母校は気になります。自分たちの下の代というのは結果が出ていないくて、ガードの選手の相談に乗っていたのですが、どうしてもうまくいかない。去年は5位という結果で終わっていたのですが、今年は良い下級生も入って、チームとしても良い感じらしいので、OBとして嬉しく思います。

■高校バスケやBリーグと比べたときの、大学バスケの魅力を教えて下さい。
人生の分岐点になるところだと思っています。やはりプロに行く人もいれば、バスケを続けたまま就職する人もいる。そこで、やはり大学でどれだけ頑張ることができたかでプロに行けるか行けないかは決まってくると思います。そういった意味では、人生の分岐点ではないかと思っています。

■大学時代、やっておくべきことなど、アドバイスはありますか?
一生懸命、バスケに取り組むことじゃないですかね。自分はそれしかやってませんでした。1年生の時は練習についていくのに必死で、3年、4年生になっても東海大は練習が厳しいので、本当に誰一人手を抜かないチームでしたので、そういった意味で一生懸命やることというのは、もちろん高校時代も一生懸命やってるのですが、さらにプラスして一生懸命やることですかね。

■バスケットボール人生において、大学バスケはどのような役割を果たしたと思いますか?
プロになれたのは東海大学に行ったからだと自分は思っています。そこで精神的にも技術的にもすごく成長させてもらいました。大学バスケは、人間としてもプレイヤーとしても、大きく成長できる場所だと思います。

■インカレをまだ観戦したことのない方へ、メッセージをお願い致します。
インカレという舞台は、4年生最後の舞台です。それぞれの大学の4年生による意地と意地とのぶつかり合いが観られる大会ですので、ぜひ会場に足を運んで、その熱気を感じてみてください。

寺園 脩斗 Shuto Terazono
ポジション:PG(ポイントガード)
生年月日:1994年6月28日
身長/体重:171cm/70kg
出身地:宮崎県
出身校:東海大学
所属:三遠ネオフェニックス
Twitter:@shuuto514
https://www.neophoenix.jp


【白鷗大学OG】JX-ENEOSサンフラワーズ 林咲希 saki hayashi

ひたすらバスケに打ち込んだ4年間

■大学時代、思い出に残っている試合があれば教えてください。
リーグ戦ですが、東京医療保健大学との試合です。医療保健大との試合はいつもガチンコ勝負が多くて、その試合ではラスト5秒のところで相手にフリースローを決められて、点差が点になりました。残り5秒で点差なので、もうポイントを決めるしかないのですが、意外と自分は大丈夫だと感じていて、ずっと練習してきたセットプレーを試合で初めて使いました。これがきれいに決まって延長戦に持ち越せたので、自分的には一番痺れた試合でしたね。

■今もそうですが、シュートには自信があるのですね。
実は高校の時は4番、5番でゴール下の選手でして、ミドルレンジは高校に入ってから先輩や先生に教えてもらいました。シュートの感覚は高校時代に教わったことが今でも生きています。その時はスリーポイントをあまり打たなかったのですが、白鴎の監督がシューターとして使いたいと言って下さって、そこからスリーポイントを積極的に打つようになりました。逆に、ハンドリングが課題だったので、大学の時にかなり練習しました。大学生は自由な時間が多いので、本当に時間の限りやっていましたね。ハンドリングを身につければシュートタッチも良くなって、指の感覚も良くなるので、スキルコーチにマンツーマンで教わって、そこからプレースタイルが広がっていったことが嬉しかったです。

■高校バスケと大学バスケの違いはどのようなところで感じましたか?
やはりフィジカルですかね。高校の時はけっこう華奢で、シュートは良かったのですが、ディフェンスだったり、ぶつかってシュートというプレーが得意ではありませんでした。大学ではより、当たる密度、圧がすごくて、かなり違う部分がありましたね。一方でスピードに関しては、高校でかなり走っていたので、自信もありましたし、ぶつかるのが苦手な時期はもう走って走って、自分ができることを考えてやっていました。オファーを貰って大学に入ったので、求められている事を自覚し、不安もなく自信を持ってやれたのが大きかったですね。

■大学の4年間で、成長したと思う部分はありますか?
シュートもそうですが、ディフェンスは本当に大変でした。4番、5番はゴール下なのであんまり動かなくていいのですが、2番、3番は動いて相手についていかなければいけません。そうした違いもあって、ディフェンスの課題は多かったですね。なので、ディフェンスはかなり頑張りました。ただ、当時は本当にバスケが楽しくて、バスケしかやってませんでしたね。朝の自由時間にも朝ごはん前に体育館に行って朝練して、夜も残って自主練して、また朝も…という生活をしていたら、男子に「体育館に住んでるの?」と言われたりしました(笑)。それくらいバスケをするのが楽しかったですね。楽しくなかったら、あそこまでできなかったと思います。

■大学時代、インカレはどのような存在でしたか?
4年間の集大成ですね。やはり4年生が主役の大会なので、自分たちの代は4年生だけで話し合いました。6位というスタートを切ったため、どうにかしなければならない。4年生でまた話し合い、思っていることを全部言い合って、ゴタゴタもありましたが、最終的にまとまって、何があっても6人(4年生)でしっかりやっていこうと。なので、インカレでは楽しむことが一番でした。4年生で楽しもうと。あとはチームがついてくればそれでいいという感じでしたね。

■母校の試合結果や後輩のプレーは気になりますか?
試合は観に行きますね。この間のリーグ最終戦も、ちょうどオフだったので観に行きました。(後輩は)可愛いです(笑)。白鴎だけではなくて、どの試合も観たいですね。誰かを観るというよりは、色々な選手が面白いプレーをするところが観たいです。この子スピードあるなとか、この子ステップうまいなとか。観ながら自分も学ぶ感じですかね。そもそもバスケの試合を観るのが好きで、暇があれば観てしまいます。

■大学時代、やっておくべきことなど、アドバイスはありますか?
オフの日のリフレッシュの仕方ですかね。それは大学の時に学んでおいた方がいいと思います。自分は今、本当にしんどいので。大学時代、オフの日も体育館にいたので、バスケ以外に趣味もないし、休み方がわからないんです(苦笑)。インカレやリーグの最中はもちろんバスケに集中して良いと思いますし、遊ぶ時間はあるので、趣味に費やしたりとか、オンとオフを分けて、メリハリをつけてやっていくことが大事になると思います。

■バスケットボール人生において、大学バスケはどのような役割を果たしたと思いますか?
高校の時は全国大会に出ていませんでしたので、大学で関東に出てきて、色々な選手と関わることができて、頑張って結果を残せば日本代表にも選ばれますし、そこでまた新しい友達とご飯に行ったり、連絡を取り合ったり、そういうのが楽しかったですね。チームメイトと関係を深めるのももちろん大事なのですが、そうした交友関係が広がっていくのが自分的には嬉しかったです。色々な人が集うところが、大学の良いところだと思います。

■インカレをまだ観戦したことのない方へ、メッセージをお願い致します。
やはり4年生を中心に観てほしいですね。またそれをベンチで盛り上げている後輩や、後ろの方でハイタッチしている姿とか、コート以外のところも観てほしいですし、喜んだり悲しんだりしているところも含めて青春といいますか、そういうところを観てほしいです。控えの選手でも、ベンチや応援席にいるところを写真に撮ってくれるのも嬉しいと思います。試合に出ることがすべてではないので、4年間頑張ってきた、そして今も頑張っている大学生の姿を観てほしいです。

林 咲希 Saki Hayashi
ポジション:GF(ガードフォワード)生年月日:1995年3月16日
身長/体重:172cm/65kg
出身地:福岡県
出身校:白鷗大学
所属:JX-ENEOSサンフラワーズ
Twitter:@rmshjx7kiki
https://www.jxtg-group.jp/sunflowers

 

大会情報

第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会
2018年12月10日(月)~12月16日(日) 大田区総合体育館
駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場
大会の詳細はこちら

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