鈴鹿アンリミテッドFC 祝・JFL昇格!

三重県・鈴鹿市を本拠地に置く鈴鹿アンリミテッドFCの、2019年シーズンからの日本フットボールリーグ(JFL)昇格が決まった。通算5度目の出場となった全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(以下、地域CL)で準優勝を果たし、上位2チームに与えられるJFL昇格の権利を手にしたのだ。前身である「FC鈴鹿ランポーレ」の誕生から10年、鈴鹿アンリミテッドFCがいよいよ全国の舞台に挑戦する。

10年目に叶えた夢。次の10年へ。

JFL昇格の権利を争う大会、地域CL。各地域のチャンピオンチームが顔を合わせ、短期間でしのぎを削る激戦区は、一部のサッカーファンから「最も過酷な大会」と称されている。まずは1次ラウンドを3日間で3試合戦い、4チーム中1位になるか、3グループの2位チームの中で最も良い成績(ワイルドカード)を収めなければ、決勝ラウンドに進むことができない。その決勝ラウンドで5日間で3試合を戦い、上位2チームにJFL昇格の権利が与えられる。

2018年シーズンから、決勝ラウンドのみ試合ごとの間隔が中1日となったが、勝てば天国、負ければ地獄という試合の連続は精神的にも肉体的にも負荷はそう簡単に軽減されるものではない。それはサポーターにとっても同じであり、むしろ遠方から駆けつけるサポーターにとっては、移動や宿泊のコスト、休暇の申請などを考えれば3日連続よりも現地応援をしづらい状況となってしまった。

この大会を難しくしている点が、日程のほかにもう一つ。各地域のリーグ戦を制した王者たちではあるが、地域CL開催まで1~2カ月ほど公式戦がないのだ。この期間、当然各チームは本番に向けてコンディションを高めていくところだが、練習試合ばかりをこなしていても、やはり真剣勝負は別物。地域リーグでは圧倒的な強さを誇っていたチームが、いざ地域CLが始まると1次リーグでコロッと敗退…というケースは実はざらにあったりするのが、この大会の恐ろしいところだ。

地域リーグ終了から地域CLまでの間、全国社会人サッカー選手権大会(全社)という、地域CL出場最後の3枠を決める大会があるものの、この大会は基本的には各地域リーグで優勝できなかった(地域CLの出場権を得られなかった)チームがラストチャンスに懸けて臨む大会。こちらも5日間で最大5試合が行われる熾烈なトーナメントで、すでに地域CLの出場権を持っているチームにとっては本番前の予行練習としてうってつけの大会でもあるが、このタイミングで一番怖いのは主力選手の怪我であり、権利持ちチームが全社で勝ち上がるケースは多くはない。

東海社会人サッカーリーグ1部を制し、地域CLの1次ラウンドを勝ち上がった鈴鹿は、決勝ラウンドでJ.FC MIYAZAKI (宮崎県)、FC刈谷(愛知県)、松江シティFC(島根県)の3チームと対戦。初戦の相手、与那城ジョージ監督率いるJ.FC MIYAZAKIは1次ラウンドでも同じグループとなっており、得失点差で鈴鹿が首位になったものの、勝点では並んでいた。互角の戦いが予想されたが、前半を2-0で折り返した鈴鹿は、後半にも1点を追加し、3-0で好スタートを切った。

続く第2戦の相手は、初戦を引き分けで終えているFC刈谷。鈴鹿にとっては勝てば2位以内が確定、すなわちJFL昇格が内定する重要な一戦だ。同じ東海リーグで何年もしのぎを削り合ってきたライバルだけに、互いの手の内は知り尽くしている。2年前にも同じ東海リーグのヴィアティン三重と対戦し、そのシーズン初めての敗戦を喫した苦い記憶も過る中、前半と後半の立ち上がりにそれぞれ得点して2-0と先行すると、終盤に失点したものの2-1で逃げ切り、2連勝でJFL昇格を内定させた。

悲願のJFL昇格を果たし、選手もサポーターも感傷的になる中、「10年の夢を見た。また10年夢を見る。来季も共に戦おう」という横断幕が掲げられた。10年間でようやく成し遂げたJFL昇格。そして次の10年は当然、Jリーグ昇格という夢を追いかけることとなる。鈴鹿からJリーグへ。創設時に掲げられた大目標が、いよいよ現実味を帯びてきた。

JFL2019!!いよいよ全国の舞台へ

2019年シーズンのJFLは、16チームで争われる。新たに昇格したのは、松江シティFCと鈴鹿アンリミテッドFCの2チーム。北は青森、南は宮崎にかけて分布している。地域ダービーが存在するのは、鈴鹿とヴィアティン三重の「三重ダービー」、ホンダロックSCとテゲバジャーロ宮崎の「宮崎ダービー」の2県。3月17日(日)に開幕し、最終節は12月1日(日)に行われる。大会方式の詳細や全日程は2月15日(金)に発表される予定だ。

JFL史上初!女性監督が誕生!!

鈴鹿をJFL昇格に導いた辛島啓珠監督は、2019年の訪れを待たずして退団。ほどなくしてマイナビベガルタ仙台レディースへの監督就任が発表された。

空席となった鈴鹿の指揮官の座には誰が就くことになるのか。クラブからの発表を首を長くして待っていたサポーターも多かったことだろう。2019年1月10日、そのニュースは唐突に発表された。

新監督の名は、ミラグロス・マルティネス・ドミンゲス(以下、ミラ監督)。スペイン出身、外国人監督という時点でも驚きだが、前代未聞の女性監督ということで、スポーツ紙のみならず一般紙までもが取り上げる大ニュースとなった。日本の全国リーグ(JFL、Jリーグ)所属の第1種男子チームに、女性監督を起用するのは史上初の事例となる。

就任会見では「スペイン、日本のサッカーを融合させ、良いプレーができるように頑張りたい」と語ったミラ監督。初の女性監督がどのような手腕を発揮するのか、今シーズンの鈴鹿に注目だ。

鈴鹿アンリミテッドHP
http://suzuka-un.co.jp

公式Twitter
@SuzukaUnlimited

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