「NBA Japan games」game1は、134対129でトロント・ラプターズが逆転勝利‼

NBAが16年ぶりに日本へ…

昨今、日本国内で急激な盛り上がりを見せているバスケットボールの本場といえば、アメリカの「NBA」であることは皆さんもご存じであろう。そのNBAではシーズンの開幕に合わせて国内外でプレシーズンマッチを開催し、そしてその1戦が16年ぶりに日本にやってきたのだ。会場は、東京五輪バスケットボールの会場でもある「さいたまスーパーアリーナ」。そして注目の対戦カードは、黒ひげでおなじみのジェームス・ハーデン(以下ハーデン)率いるヒューストン・ロケッツ(以下ヒューストン)と、そして2018-19シーズンのNBA覇者である、トロント・ラプターズ(以下トロント)と、夢にまで見た好カードであった。

世界レベルのプレーに、ため息も混じる。

試合に先立ち、両チームのスターティングメンバーが盛大に発表され、観客は声を高らかに上げてNBAスターたちを煽った。試合はというと、序盤から両チームともテンポのいいオフェンスを展開し、日本のNBAファンに「本物」を見せつけた。NBA2017-18シーズンのMVPでもあるハーデンが最上級のテクニックを魅せつつ、第1クォーター残り5分で24対22とヒューストンがリードした。ヒューストンは、ハーデンを中心とした抜群のオフェンス力を披露し、一方トロントは主力のカイル・ラウリーやマルク・ガソルがいないものの、パス回しが良く、サージ・イバカ(以下イバカ)や今シーズンのエース候補とも言えるパスカル・シアカム(以下シアカム)が、ゴール下付近でのフィジカルプレーはもちろん、3ポイントも決めるなど攻撃を牽引した。第1クォーター終了間際、ハーデンがトップから1on1を仕掛け、おなじみのステップバックからの3ポイントを決めるなど、観客は終始ハーデンに釘付けとなった。ハイペースなトランジションバスケットは終始続き、最初の12分終了時点でヒューストン44点、トロント40点と日本のバスケットボールでは考えられないような点数に驚きを隠せなかった。

ヒューストン・ロケッツ #13 ジェームス・ハーデン

トロント・ラプターズ #9 サージ・イバカ

続く第2クォーター序盤、ヒューストンは今季加入したラッセル・ウェストブルック(以下ウェストブルック)が自慢のスピードを披露し、会場のボルテージはまた一段上がった。試合はというものの、互いに速攻からのダンクを決めるなど、拮抗した展開で試合は進んだ。コート付近に目をやると、Bリーグの選手やバスケ好きな著名人、F1レーサーのルイス・ハミルトンも腰を掛けており、このイベントへの注目度が伺えられた。第2クォーター残り5分、ヒューストン65点トロント57点と引きつづきヒューストンがリード。小休憩後のハーデンがコートに戻ると、NBAトップレベルのドリブルテクニックからディフェンスの股抜きをするなど、会場を飽きさせないプレーを魅せ続けた。また、ヒューストンはエリック・ゴードンやクリス・クレモンズが3ポイントを決めるなどして、前半は85対73とヒューストンがリードを広げ、試合はハーフタイムへ突入する。繰り返すようだが、日本のバスケットボールであれば既に試合終了の点数である。ヒューストン・ロケッツ #0 ラッセル・ウェストブルック

本場のエンターテイメントの一方で、運営面では大きな混乱も…

ヒューストン・ロケッツのマスコット クラッチ

NBAではもちろん日本のBリーグでは試合以外でも様々なアクティベーションがあり、観客を大いに盛り上げる。今回の「NBA Japan games」では、両チームのダンスチームがパフォーマンスを披露したり、チームマスコットも観客席まで足を運んでファンを煽るなど、本場のエンターテイメントを感じることができた。一方コート外に目を向けてみると、物販コーナーや飲食ブースは大混雑。開場から終始長蛇の列に並ぶ日本のバスケファンは、苦悶の表情を隠せなかった。列に並んだせいで、前半をほとんど見逃すといった声も聞こえたのだ。各クォーター間やハーフタイムに観客が集中するのはわかっていたはずなのに、このような結果には試合が最高なだけあって非常に残念だった。トロント・ラプターズのマスコット ザ・ラプター

エース温存の最終クォーターでどんでん返しが!

試合は第3クォーターが始まったが、点差は前半終了からとほとんど変わらず、ハーデンが1on1でトロントを翻弄する一方、負けじとトロントのシアカムも巧みなドリブルを魅せつけた。ハーデンと代わってコートインしたウェストブルックが、シャムゴッドという日本でもなじみのある最高レベルのドリブルスキルを披露するなど、会場は興奮しっぱなしであった。残り1分を過ぎ、トロントのフレッド・ヴァンブリートがフリーで3ポイントを決めるなど、点差を7点に詰め試合は最後の12分へ。トロント・ラプターズ #43 パスカル・シアカム

第4クォーター、トロントのテレンス・デイビス(以下デイビス)の強烈なダンクからスタート。ヒューストンはハーデンとウェストブルック、トロントはイバカとシアカムがそれぞれベンチスタートと、両チームとも主力は温存。トロントは積極的なオフェンスを重ね、残り7分をきり、トロントのロンデイ・ホリス・ジェファーソンが個人技から得点するとついに114対114の同点へ。このあたりから、会場からはヒューストンファンとトロントファンに分かれだし、両チームの応援の声が会場を包み込んだ。会場の後押しもあってか、残り5分を過ぎ、トロントのマルコム・ミラー(以下ミラー)が3ポイントを決めるとトロントがついに逆転。ヒューストンはオフェンスの成功回数が減り、残り3分を過ぎ125対123とトロントがリード。残り1分40秒、トロントのミラーが値千金の3ポイントを決めると、そのまま試合は進み、最終スコアは134対129とトロントが大逆転勝利を収めた。

試合を振り返ると、ドリブル、パス、シュートとすべてにおいて世界最高レベルのバスケットボールが展開され、来場したは20,348人のNBAファンにとってさぞ最高のひと時となったのではないだろうか。八村塁や渡邊雄太、そして馬場雄大といった日本人バスケットボールプレーヤーがNBAでの挑戦機会を与えられ、また国内ではBリーグが盛り上がりを魅せる。オリンピックイヤーも迎えるいま、日本バスケットボール界にとってさらなる高みを目指す一夜となった。

 

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