ボクシング史上、紛れもなく最高の一戦 メイウェザーvsパッキャオ

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史上2人しかいない6階級制覇を成し遂げたスーパースター

Manny Pacquiao

マニー・パッキャオ
Manny Pacquiao

フィリピン出身のマニー・パッキャオは史上2人目、アジア出身のボクサーとしては初の6階級制覇を達成したスーパースターである。
フィリピンのミンダナオ島の貧しい家庭に生まれ、家計を助けるため中学校を中退し、花やパンを売って暮らしていた彼のサクセスストーリーは有名な話だ。
母国フィリピンではボクサーとしてだけでなく、バスケットボール選手、さらには政治家としても活動していることからも、フィリピンにおけるパッキャオの影響力の大きさをうかがい知ることができる。ただ、彼のスーパースターたる所以はそういった肩書きや活動だけではなく、6階級制覇の実績とその内容だ。
パッキャオが倒してきた相手を見ると、とにかくそうそうたる顔ぶれである。「マルコ・アントニオ・バレラ」、「エリック・モラレス」、「ファン・マヌエル・マルケス」、「オスカー・デラ・ホーヤ」、「リッキー・ハットン」、「ミゲール・コット」「アントニオ・マルガリート」「シェーン・モズリー」等々…サッカーに例えるなら、ドイツやブラジルなどFIFAランク10位以内の国々を全て倒しているようなものだ。強い相手との対戦を避けることもチャンピオンを獲る戦略の一つかもしれないが、勝てる相手としか戦わないスタイルが本場・米国では通用しないことをパッキャオは理解している。
彼のボクシングスタイルは鋭い踏み込みと、小さな身体からは考えられない破壊的な左で相手を仕留めるハードパンチャーだ。ただ3年前の敗戦以降、判定勝利が増えた彼の戦いぶりには、ファン・関係者からも「限界説」が囁かれている。大方の予想もメイウェザー有利となっており、この一戦がもしかしたら彼のラストマッチになるかもしれない。
いずれにしても「パックマン(ニックネーム)」がボクシング人生の最終章に突入していることは間違いなく、幾多の名勝負を繰り広げてきた彼の雄姿を、その目にぜひ焼きつけてほしい。

時空を超えた47戦47勝の無敗の天才ボクサー「マネー」

Mayweather Jr. of the U.S. celebrates his victory over WBC/WBA 154-pound champion Alvarez at the MGM Grand Garden Arena in Las Vegas

フロイド・メイウェザー・ジュニア
Floyd Mayweather Jr.

「マネー」とは彼の愛称である。とにかくお金が大好きで、パフォーマンスも兼ねてか、よくお金もばら撒いている。億単位を賭博に使ったり、高級車を何十台も所有していたり、まさに億万長者だ。いやらしい話だが、昨年の彼の推定年収は日本円換算でなんと約110億円。スーパーアスリートがひしめく米国において、長者番付NO.1である。

何故、ここまで稼げるのか?殆どのスポーツ選手はスポンサー収入が大きい割合を占めるのだが、彼はスポンサーを持たない。純粋なファイトマネーとペイ・パー・ビュー(PPV=米国の後払い有料チャンネル)による収入のみでこの金額を稼ぐのだ。
これは純粋なファンの数字だけでなく、アンチの多さも表している。異次元のスピードと卓越したディフェンステクニックで全勝街道を突き進むメイウェザーだが、そのビッグマウスや挑発的なパフォーマンス、ファイトスタイルに対して批判的なファンも多い。「メイウェザーがいつ負けるのか」「倒される瞬間を見たい」というアンチファンがメイウェザーにお金を払っているというのは何とも皮肉な話だ。
とはいえ、こちらも幾多の挑戦者を返り討ちにして5階級制覇を成し遂げており、もはや地球上で彼を倒せるボクサーはいないのでは?と言われている存在。最強のハードパンチャーを相手にしてもなお、全勝街道をつき進むのか。それとも人生初の敗北を味わうのか̶。ボクシングの歴史が塗り変わる瞬間を目撃せよ。

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