MotoGP日本GP2019開幕直前インタビュー

10月18日から20日にかけて、ツインリンクもてぎ(栃木県)にてMotoGP日本グランプリが開催される。例年以上に難しいシーズンを送っているMonster Energy Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスの2人に、ここまでの振り返りやサマーブレイクの過ごし方、日本グランプリへの意気込みを聞いた。

日本GPの雰囲気はいつも最高

#46 バレンティーノ・ロッシ
Valentino Rossi
国籍:イタリア
生年月日:1979年2月16日
(Monster Energy Yamaha MotoGP)
■シーズン序盤は好調でしたが、苦しいレースもありました。今シーズンここまでを振り返っていかがですか。
ここまで決して楽なシーズンとは言えませんが、良いレースをすることができています。ライバルとの差を埋めなければなりませんが、ヤマハと一緒に良い仕事ができているし、すでに結果も少しずつ出てきています。前のレースでのマシンは良かったので、次のレースでは良い結果が残せると確信しています。悲観はしていません。

■サマーブレイクの期間は、どのようにリフレッシュされましたか。
サマーブレイクはよく休むことができ、良い休暇を過ごせました。スペインとクロアチアで友人と過ごしましたが、トレーニングも継続していました。休むことだけでなく、休暇中にもトレーニングを続けることが大事です。

■6月に、2年間禁止していたモトクロスを解禁したとのことですが、リフレッシュにはつながりましたか?また、モトクロスにはロードレースとは異なる、どのような楽しさがありますか?
どんなモータースポーツも好きです。車もバイクも。若い頃にモトクロスの練習をしていて、モトクロスはずっと好きですね。ロードレースとはかなり違いますが、モトクロスはとてもハードで、フィジカル的にかなり鍛えられます。一方、危険でもあるので、とても慎重にトレーニングをしています。実際は、モーターランチでフラットトラック用にモディファイされたモトクロッサーに乗っています。とても楽しいし、モトクロスと比べ怪我の危険も少ないです。

■40歳を迎えてなおトップレベルで戦うために、身体のケアやトレーニング、日々の生活など、特に気を配っているところはありますか。
トレーニングを継続して行うことはとても大事です。毎日ジムやバイクでトレーニングをしています。フィジカル面での準備の重要性はかなり増しているので、毎日行うことが大事ですね。

■ビニャーレスとはチームメイトになって3年目になります。彼とはどのような関係を築いていますか。
マーベリックとはとても良い関係です。一緒に良い仕事ができているし、早いうちに、多くのレースで勝てるようになり、ヤマハにワールドチャンピオンのタイトルをもたらしたいです。

■シーズン終盤戦へ巻き返しのキッカケとなるMotoGP日本選手権への意気込みをお願いします。
日本GPは大好きです。いつも雰囲気は最高だし、たくさんのファンが応援にきてくれます。毎年、日本に戻ってくるのを楽しみにしています。サーキットも好きだし、もてぎでレースするのは好きです。

■最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
日本のファンのみなさん、こんにちは。日本GPで良いレースを見せられるように頑張ります。サーキットで皆さんに会えるのが楽しみです! See you soon!

もてぎは好きなサーキット

#12 マーベリック・ビニャーレス
Maverick Viñales
国籍:スペイン
生年月日:1995年1月12日
(Monster Energy Yamaha MotoGP)
■ Monster Energy Yamaha MotoGPの一員として3年目のシーズン、ここまでを振り返っていかがですか。
この3年間は楽なシーズンとは言えませんが、幸運にも、先月マシンを大幅に改善することができ、今はその成果が実を結ぶように努力しています。チームの仕事にとても満足していますし、そのお陰でより良い気分でバイクに乗れています。まだまだ改善の余地はありますし、ヤマハライダーの最上位としてシーズンを終えたい。それが今のチームの目標です。

■オランダGPで今季初優勝を果たしたことで、流れが変わったように思えます。オランダGPはどんなレースでしたか。
オランダGPはシーズンの中での分岐点でした。何カ月もチーム一丸となって良い結果を残そうと頑張ってきたので、1勝できてとても嬉しかったし、それがチームの自信にもつながりました。自分たちがやってきたことが間違いではなかったと分かったし、来年さらに良い結果を残すためにもバイクを改善し続けなければならないと感じました。

■サマーブレイクの期間は、どのようにリフレッシュされましたか。
サマーブレイクの間は家でリラックスしていましたが、時折、レースのためのトレーニングやコンディショニングをせずにいられないこともありました。ライダーにとっては、シーズン途中に何もせずにいることは難しいので、友人や(飼っている)ラブラドールのミニーと一緒にアンドラ公国で過ごしました。シーズンが終わったら、今度はちゃんと休みたいですね。

■シーズン終盤へ向けて、改善点はどこにあると考えますか。
シーズンはとても長いので、安定し、毎レース、できるだけ多くのポイントを獲得することが重要になってきます。マシンのグリップは自分たちのウィークポイントの一つなので、改善しなければいけませんし、得意なサーキットでしっかり結果を残し続けなければいけません。

■40歳のシーズンを迎えたロッシ選手について、現在もトップレベルを維持する彼の姿を間近で見て、何を感じますか。
いつも言っていますが、ロッシ選手がチームメイトとしていることはとても良いことです。彼は9度もチャンピオンに輝いてきた経験豊富なライダーですし、彼のバイクの評価を聞けることはチームにとって重要です。40歳でもなおMotoGPに出続けているという事実はとんでもないことですが、もっと長く出続けてほしいですね。

■日本GPのコース、ツインリンクもてぎについて、走りやすさ、攻略の難しさなど、どのような印象を持っていますか。
もてぎでうまく走るには、経験豊富であることが重要です。もてぎは自分のライディングスタイルとマッチするので、好きなサーキットです。さらに、日本GPで一番のお気に入りは日本のファンですね。いつもよくしてくれますし、応援してくれます。

■最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします
こんにちは!いつも応援ありがとうございます!もてぎでファンの皆さんに会えるのが楽しみです!ヤマハの勝利を皆さんにお届けできるように頑張ります!

2017シーズンのMoto2チャンピオンで、昨シーズンからMotoGPにステップアップしランキング15位に入ってルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたフランコ・モルビデリと、昨シーズンのMoto2でランキング10位のファビオ・クアルタラロ。ヤマハの新たなサテライトチーム「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」として参戦している2人に、今シーズンの振り返りや日本GPへの意気込みなどを聞いた。

もてぎでどれだけやれるか楽しみ

#21 フランコ・モルビデリ
Franco Morbidelli
国籍:イタリア
生年月日:1994年12月4日
(PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team)
■VRアカデミー出身のあなたにとって、バレンティーノ・ロッシと同じヤマハに所属することは、どのような意味を持っていますか。
VRアカデミーやロッシ選手の存在がなければ、今この場所にはいられなかったはずです。アカデミーとロッシ選手のおかげでキャリアを通じ、ライダーとして、そして人間としても成長できました。アカデミーやロッシ選手と多くの時間を過ごし、大半のメンバーと友人になれたことは、自分の人生においてとても重要なことです。

■モルビデリ選手から見て、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamはどのようなチームですか。
チームへの適応はうまくいっています。ただ今は、どんなコンディションでも自信を持って走れるように、もう少し理解を進めなければいけない状態です。シルバーストーンで一歩前進できたことは、チームにとってとても良いことでした。チームとはとてもうまくいっているし、居心地も良い。そのお陰で冷静に、より正確に仕事ができています。チーム全体の雰囲気はとても良く、ポジティブで、自分たちライダーがベストを尽くすには最高の環境です。

■ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した昨シーズンと比べて、ヤマハ在籍初年度となる今シーズン、ここまでを振り返っていかがですか。
これまでの結果には満足しているし、直近では2レース連続でトップ5に入ることができました。我々はとても速いですが、正直、まだまだ良い時とそうでないときの波があります。現在ランキング10位で、もう少し良いポジションにいる実力はあるとは思いますが、シーズン序盤にいくつかミスをしてしまいました。今のポイントには満足していませんが、残りのレースでできるだけ多くのポイントを獲得し、順位を上げられるように頑張ります。

■チームメイトのクアルタラロ選手は表彰台獲得などルーキー・オブ・ザ・イヤーに近い存在と言われています。彼とはどのような関係ですか。
ファビオとの関係は良好です。ファビオはこれまでとても良いシーズンを過ごしているし、周囲も驚いているはずです。彼がチームメイトとしていてくれることで、自分のモチベーションも上がるし、彼から学べることもあり、自分にとってプラスになっています。

■日本GPのコース、ツインリンクもてぎについて、走りやすさ、攻略の難しさなど、どのような印象を持っていますか。
分からなければ、日本という国への印象や、日本GPへの意気込みをお願いします。もてぎは、ストップ&ゴーが多いレイアウトで、ブレーキングが重要になり、簡単なサーキットではありません。ヤマハのYZR-M1は、昨年自分が乗っていたマシンとは全く違うので、そのコース特性にどう適応できるか楽しみです。もてぎは特徴的なサーキットの一つなので、もてぎでどれだけやれるか楽しみです。

■最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
日本への旅はいつだって特別です。日本のファンは特別で、他の国のファンとは違います。ファンもライダーをとてもリスペクトしてくれいるので、もう少しで彼らのところへ戻って来られるのが楽しみです。

限界は決めない。トップに立ちたい

#20 ファビオ・クアルタラロ
Fabio Quartararo
国籍:フランス
生年月日:1999年4月20日
(PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team)
■初めてのMotoGPはいかがですか。参戦する前に抱いていた印象と、実際に参戦してみての感想を教えてください。
今のところとても良いシーズンを過ごせているし、色々なことを急速に学べています。今シーズンこれまでやってきたことに満足しています。その中でも、タイムアタックはタイヤの活用方法や、ハイスピードからのブレーキング時の追い抜き方など、Moto2の時とは全く違うので、とても良い経験になっています。これまで、MotoGPのトップライダーたちから学べていますが、まだまだ改善の余地は大きく、毎レース一歩一歩、チームと一緒に進んでいる最中です。

■クアルタラロ選手から見て、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamはどのようなチームですか。
本当に好きな人たちでなければ、1年の半分という長い時間を一緒に過ごすなんてことはできないので、チームはとても重要です。家族のような関係でないといけません。私たちは開幕から一緒に勝ち負けを経験しており、今のチームは自分にとって最高です。毎レース、チームのことをより理解できるようになり、お互いに理解し合うことでグループとしてより良くなっています。

■第4戦スペインGPではマルク・マルケスの持つポールポジション最年少記録を更新しました。その後も表彰台に上がるなど、印象的なシーズンを過ごしています。プレッシャーなどは感じていますか?
それは、このチームにとって素晴らしい経験の一つです。シーズンの初めから、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを目標にしていたし、今でもその目標は変わりません。チームにいてプレッシャーを感じることはなく、リラックスして自分の仕事に専念することができます。今までいたどのチームよりも良い雰囲気です。

■ルーキー・オブ・ザ・イヤーの可能性も残されています。今シーズン残りのレース、どのような気持ちで臨みますか。
今、自分は夢の中にいて、自分の出してきた結果によってまだ夢を見続けられています。できることなら常にヤマハのYZR-M1に乗っていたいし、休みなんていりません。まだ自分は成長できると思っていますし、より多くのことを学ぶことが残りのシーズンの目標です。もちろん、自分の限界は決めていませんし、トップに立ちたいですね。

■日本GPのコース、ツインリンクもてぎについて、走りやすさ、攻略の難しさなど、どのような印象を持っていますか。
分からなければ、日本という国への印象や、日本GPへの意気込みをお願いします。もてぎはMotoGPのルーキーとして、新しいチャレンジになります。かなりのストップ&ゴーのサーキットなので、バイクや自分のライディングスタイルがもてぎでどのような結果になるか楽しみです。昨年、タイヤの空気圧により失格という(レースでは優勝したが、レース後車検により失格)ほろ苦い思いこそしましたが、昨年良いレースができたこと、気持ちよく乗れたこと自体に変わりはありません。

■最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
日本のファンはいつだって、とても熱狂的です。もてぎでファンと過ごしたり、サインをしたりして交流できるのが楽しみです。彼らは想像を超えるプレゼントをくれるし、最高のファンとしてリスペクトしています。

ヤマハ発動機MotoGP情報

https://race.yamaha-motor.co.jp/motogp/
Twitter:@yamaha_race

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