Interview~鈴鹿ポイントゲッターズ 代表取締役社長 吉田 雅一~

“オール三重”にNOと言いたかった

社長総選挙に立候補した想いを、改めて教えてください。
それまで5年間、チームを引っ張ってくださっていた山岡(竜二)前社長が退任し、サポーターを巻き込んだ総選挙が行われることが分かった時、ここで立ち上がらなければいけないと思いました。三重県には今、Jリーグを目指すサッカークラブが乱立しています。正直なところ、三重県に複数のJリーグクラブが誕生できるほどの経済的な基盤はなく、いくつかあるクラブを合併するなどして“オール三重”で臨むことがJリーグへの近道なのではないかという話が数年前から出始めていました。そんな構想に対して、今まではクラブとして大きく反対はできませんでした。何故なら三重県サッカー協会の岩間会長が掲げる大いなる理念に関しましては、共感しかなかったからです。ただ一方で、県民会議で議論されてきたオール三重構想、いわゆる合併チームには一切、共感できませんでした。我々クラブは、岩間会長の素晴らしい理念と、一方での安易な合併チーム構想との狭間でずっと悩んできました。しかし、このままずっとこの問題を先延ばしにしてはいけないと思い、立候補に至りました。選挙の公約としてオール三重にNOを掲げ、選挙を通じて、チームを支えて下さっている皆様の民意を問わせていただこうという想いがありました。結果、私が選ばれたことで、オール三重ではなく、独立した1チームとして、三重県初のJ3チーム誕生に向けて進んで行きたいと思っております。

チーム名の変更も話題になりました。
誤解していただきたくないのは「スポンサーの意向で仕方なくチーム名を変えたわけではない」ということです。まず前提として、今後クラブの強みとしてポイントサイトを収益の柱にしていきたいという構想があり、ポイントサイトを連想しやすく、親和性のある名前を考えていました。また、サッカーでは点を獲る、ゴールを決めることにも関連することから、「ポイントゲッターズ」の名前が生まれました。その中で、株式会社エムフロ様が我々の理念に共感してくださり、スポンサードしていただくこととなったわけです。

柱となるポイントサイトについて、もう少し詳しく伺えますか?
昨年から公式サイトにポイント機能を持たせ、選手やクラブに寄付できるシステムを導入したのですが、正直なところ上手く機能したとはいえませんでした。我々のサイトの作り、使いやすさ、使い方の周知という部分で足りていない部分があったからです。今年はサポーターの皆さんにもっとポイントサイトを知っていただき、使っていただくために、現在サイトの改修に動いております。ポイントサイトを利用することで、グッズを買う、試合を応援する以外にも、クラブや選手を支えることができます。また、スポーツに関係ない全国のポイントサイトのユーザーに、ポイントゲッターズを知っていもらうキッカケになってほしいという狙いもあります。ポイントサイトを通じてチームを知ってもらいたい。そしてサイトを利用していただくことで、チームもサポーターもWin-Winになる流れにしていきたいです。

ミラが監督で良かった

スペイン人女性指揮官のミラ監督についてはいかがですか?
グーグル検索で外国人女性監督を探すところから始まったストーリーの中で、昨年の1月に空港で出会ってから1年間、一緒に過ごしてきて、彼女が指揮官で本当に良かったなと思います。頭が良く、日本に溶け込もう、日本人の良さを学ぼうという姿勢が素晴らしい。お互いに信頼関係を築けた1年間だったと思います。2年目に入り、監督からチームや選手に求めるレベルが高くなってきていることは感じています。我々も監督の要求になるべく応えられるよう、信頼関係をより強固にできるよう努めているところです。

山岡前社長についてはいかがですか?
なかなかJFLに上がれず、最初の2~3年は特に苦労されたと思います。常に先頭を走っていただき、自分はその背中を見ていて心強かったです。表に立って、時には厳しい言葉を浴びながら、常にチームのことを考えて行動されていました。山岡さんには山岡さんのスタイルがあり、自分には自分のスタイルがあるので、この5年間続けてきたことを引き継ぎながら、自分の良さも生かして次のステップに進んで行きたいと考えています。

最後に、今後の展望とサポーターにメッセージをお願いします。
JFL昇格を果たし、次の目標は当然、Jリーグ昇格です。近い将来、J3参入を果たすために、4位以内の成績、観客動員数、スタジアム問題など課題は山積みですが、ゴールへの道筋が見えていないわけではありません。いつも熱い声援を届けてくださっている皆さんの投票によって今、こうしてチームの代表として話をさせて頂いています。Jリーグ昇格を目標に向けて精一杯、頑張ってまいりますので、皆様には引き続き、温かくも厳しい目で鈴鹿ポイントゲッターズの行く末を見守っていてください。

プロフィール

吉田 雅一
Masakazu Yoshida
生年月日:1981年9月5日
出身地:三重県亀山市
亀山中部中、津高校を経て、中央大学総合政策学部へ進学。大学では体育会アメフト部に在籍。卒業後、総合商社丸紅株式会社にて10年間勤務。2015年より地元に戻り現・鈴鹿ポイントゲッターズの営業職として従事。2020年の社長総選挙での最多得票により、代表取締役社長への就任が決まった。

●鈴鹿ポイントゲッターズHP
https://suzuka-un.co.jp/

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