ラグビー日本代表特集 Interview エディー・ジョーンズHC

エディ1

いよいよ始まるラグビーワールドカップ2015イングランド大会。4年前、日本代表監督に就任したエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、この大会で世界のトップ10入りを目標に掲げ、厳しい指導と選手管理、入念な準備を毎年繰り返してきた。彼の掲げる「JAPAN WAY」とは何か…。勝負の時を迎えた指揮官に、本大会への意気込みを語ってもらった。

JAPAN WAY ~模倣ではない、日本の目指すべき姿~

エディ2

■就任以降、ここまでの手応えは?
「我々はまだ何も成し遂げていません。日本は24年間(1991年、第2回大会のジンバブエ戦以来)、W杯で勝利を挙げていないのです。(就任以降)確かに、世界ランクTOP10入り、イタリアやウェールズといったランキング上位のヨーロッパの強豪国相手に勝利してきました。しかしW杯では、まずは予選プール(1次リーグ)を突破することが目標となり、それを達成するために今、私はここにいます」

■監督の掲げるJAPAN WAYとは?
「日本はこれまで、準備やスタイル、戦術といった何から何まで世界のスタイルを模倣してきました。ここからさらに発展するためには『どのように準備をするのか』『どのようにプレーするのか』『どのように考えるのか』ということを、日本独自のやり方で、1から全部作り直していくことが必要となります。それがJAPAN WAYです。世界的にみれば、日本はまだまだリスペクトされているとは言えません。やはり世界からリスペクトされるチーム、誇れるチームにしていきたいですし、日本ラグビーというブランドをつくっていきたいです」

■日本代表の特徴と個性を教えてください。
「選手に関して優れている部分は、素直で、ハードワークを厭わず、規律正しいところですね。逆に必要な要素としては、状況に応じた素早い判断と決断力だと思います。もっと彼らが、自分自身で考えて行動して、決断できるようになってもらいたい。特にW杯の試合では当然、大きなプレッシャーがかかります。そうした緊張の中で、さらに激しさも増し、局面が目まぐるしく変わる中で、選手たち自身がいかに判断し、決断できるか。試合が始まってしまえば、監督は決断も判断もできませんので」

■W杯で初めてラグビーを観る人へ。
「スクラム、ラインアウト、目まぐるしく展開される局面の攻防、トライまでの脈絡をもった、世界でも最も美しく素晴らしいスポーツだと思います。戦術的には予測不可能なことも多く、勝つためにたくさんの方法があります。スクラムの強さを全面に押し出し、試合によってはキックを多用したり…。また、身体的に個性豊かな選手がいるのもラグビーの特徴です。背の高い選手、筋骨隆々の選手、背は160cm台だけど俊敏な選手、カッコいい選手(笑)。そのあたりを観てもらうと楽しめるのではないでしょうか」

■予選プールで対戦する国について?
「南アフリカは世界ランク2位のチーム。W杯優勝経験もある、とてもフィジカルの強いチームです。スコットランド、サモア、アメリカについては、うまくやればどの国にも勝てるチャンスはあります。試合開始後の15分が重要になるでしょう。パワー、スピード、集中力を持って臨み、何よりも自分たちを信じることが大切になります。スコットランドは、セットプレー(※)に非常に強みを持っているチームです。セットプレーでの攻防が鍵になるでしょう。サモア、アメリカについては、強豪国ではないとはいえ、非常に屈強なチーム。ともに、セットプレーでアドバンテージをとって、スマートに戦うことが求められます」
※セットプレー(ピース):止まったところから始めるプレーのこと。ラグビーではスクラム、ラインアウト、ペナルティキック、フリーキック、キックオフ、ドロップアウトの6種類。

■予選で鍵を握る試合は?
「初戦の南アフリカ戦です。初戦で良い試合ができれば、残りの試合もうまく戦うことができるはずです。歴史的にみても、過去の日本はW杯でニュージーランド、オーストラリアといった世界トップチームとの対戦ではとてもまずい戦いをしています。もちろん世界でもセカンドベストの南アフリカに勝つことは非常に難しいことです。だからといって、勝つことを全く諦めている訳ではありません」

■予選でキーになるプレイヤーは?
「一般的に、ラグビーで重要視されるのは、センターラインといわれる15番(フルバック)、10番(スタンドオフ)、9番(スクラムハーフ)、8番(NO.8)、2番(フッカー)です。中でも、15番と10番が鍵になると思っています。15番は五郎丸。信頼の置けるゴールキッカーで得点源のひとつです。10番はいくつかオプションがありますが、ゲームのディレクターとしての役割を求められるポジションです。また、スーパーラグビーへ参戦している堀江やリーチ(マイケル)、田中には、その経験や自信を周囲の選手へ伝えていくことで影響を与えて欲しいし、その義務があると思っています」

■本大会への意気込みをお願いします。
「勝負事に満足はありません。何事も、良い準備ができないと、良い結果は生まれませんので、万全の準備をして、本番に臨んでいきます」

エディ3

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る