女子アスリート対談『カラフルトーク』石井寛子×高野人母美

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4年目を迎えたガールズケイリンをリードする存在の石井寛子と、プロボクサー・モデルとしても活躍する高野人母美。初対面ではあったものの、競輪選手になろうと思っていたこともある高野の告白や、年齢が近いこともあり、急速に距離を縮めた2人による本音トークが炸裂した。

グランプリ優勝なら1日で1,000万円

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■お互いの競技の印象は?
高野「実は私、ボクシングか競輪かで迷った時期があったんです。競輪関係の仕事をしている知り合いがいて、競輪の選手になったらお前は絶対に1,000万円くらい稼げるといわれました。結局、私はボクシングの道を選んだのですが、これまで競輪選手と出会ったことがなかったので、年収とかは非常に興味があります(笑)」
石井「今、ガールズの選手が80人くらいいて、下の方で400~500万円、上が2,000万円くらいだと思います」
高野「えー、2,000万円!? 信じられない!」
石井「はい、グランプリに優勝するだけで、1日で1,000万円ですからね」
高野「1日で1,000万円…すごすぎますね。どのくらい練習すればそのレベルにいけるんですか?」
石井「自分はオリンピック競技も目指しているので、日々の自主練習だったり、合宿に行ったり、みんなそれぞれバラバラですが、トップ7に残るには相当な練習量が必要になります」
高野「怪我はしないんですか?」
石井「怪我は多い競技だと思います。妹も競輪選手で、このあいだ落車して、膝がパックリ裂けてしまい入院しました。怪我をして休んでしまうと収入がゼロになってしまいます。私も傷だらけですよ。でも、それこそボクシングの方が怪我は多いと思います」
高野「ボクシングは殴られるところが限られているじゃないですか。基本、顔しか怪我しないんですよ。膝パックリとかないですし、切れる痛みもないですね」
石井「ボクシングは男のスポーツというイメージがあります。始めたキッカケは何だったのですか?」
高野「私はこの通り、性格がアクティブなので、何にでもチャレンジしたいタイプ。若いうちにやりたいことを全部経験しておきたくて、食べたいものは全部食べるし、色々なスポーツもやってきました。ボクシングもその一つです。体験しないと分からないことがあるし、人にも語れないので、海外に行ったら、全部のアクティビティをやります。保険に入っているので、多少の怪我ならいいかなって(笑)」

ボクシングは感謝の気持ちが大切

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■自身の競技の特徴を教えてください。
石井「1レースを7人で戦います。1人しか1位は獲れない。キツイ練習をこなして、優勝してお金を稼ぐ。優勝できたときは本当に嬉しいですね。あとは、男子とは違う華やかさがあります。男子はもう戦いという感じですが、女子はホイールや勝負服の色もきれいですし、華麗で可愛いです」
高野「ボクシングは分かりやすいです。強い者が勝つ。ベルトの獲り合いですから。でも、あいつむかつく、嫌いといった悪意ではなくて、純粋に戦って、終わったらありがとうございましたと言える。あなたのおかげで、私は勝てましたという感謝の気持ちは、ボクシングから学びました。相手がいるスポーツだからこそ、相手をしてもらうわけですので、感謝の気持ちがなければいけません」

■つらいのはどんなときですか?
高野「つらいのは、ほぼ毎日走ることですね。人生で本当につらいのは走ることです。ボクシングのためには乗り越えないといけないんですけど、好きになるのが本当に大変で。大嫌いですけど、走らないとスタミナもつかないですし、登れなかった坂を登りきれたとき、成長したんだなという喜びがあります。それこそ競輪はかなりスタミナ必要だと思いますが、どんな練習をしていますか?」
石井「ウェイトトレーニングと、パワーマックスという、室内でペダルを漕ぐマシンを使います。あとはバンク練習で、バイクの後ろについて引っ張ってもらうバイク誘導。あとはロード外といって、ブレーキのある競技自転車で外に走りに行ったりします。自転車を降りて走ることはないですね。スタミナはロード外だったり、パワーマックスだったり、色々なメニューがあります」
高野「今、その練習方法盗んでいます(笑)。走る以外でスタミナをつける方法として、自転車はいいですよね。私も足を怪我したときに走れなかったので、自転車で走りました」
石井「いいですね。今度一緒にやりますか(笑)」
高野「ヤバそう(笑)」

グランプリ優勝と世界チャンピオン

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■オフはどう過ごしていますか?
石井「寝てますね。ずっと横になっていて、気づいたら夕方ということもあります。オフの日は決まっていなくて、基本は自主練習なので」
高野「ボクシングはKO負けすると90日間、次の試合に出れないという規定があるので、そういうときは1人で海外に行ったりします。友達は現地で調達しますね(笑)。外国語はしゃべれないんですけど、ジェスチャーでだいたい通じます」
石井「長いオフがあるのはいいですね。私は今、オンとオフの切り替えが上手くいっていなくて、レースからレースが1週間、2週間ごとにあって、合宿もあるので、練習とレースが永遠に続いて休みがない状況が続いています。高野さんはボクシングのほかにモデルの仕事もされていますが、キッカケは何だったのですか?」
高野「背がずば抜けてデカイので、スカウトされて始めました。ただ、モデル一本でやっていこうとは考えていなくて、ボクシングのためになることしか考えていません。気をつけていることは、撮影の前日はなるべく食品を食べないようにして、むくみを取るためにキュウリを食べます。あと朝は必ず、どれだけ雨が降っても、雪が降っても家の周りを走ることにしています。それは必ずやることを決めています」
石井「逆に競輪選手は体重が減るほうがダメですね。体が大きいほうがパワーが出ますし、今の私の目標は70kgです。正直、厳しいのですが、まずは65kgを目指して、とりあえず脂肪でもいいから食べて大きくしています」

■今後の目標を教えてください。
石井「今年もグランプリの大きいレースがここ(京王閣)で行われます。ホームバンクですので、それに出場することと、やはり出場するからには優勝を狙って、1,000万円を獲りたいと思います」
高野「格好いい!私も言ってみたいな、目標1,000万円て(笑)。私はもう、この前の試合で、東洋太平洋チャンピオンになって、夢を一つ達成できた気持ちです。次は世界ですが、まだまだ練習が必要なので、頑張って世界チャンピオンになりたいです」
石井「格好いい!」
高野「1,000万円の方が格好いいよ!世界が全然違います」
石井「じゃあ、(競輪を)やるしかないんじゃないですか。すぐ人気になりそう(笑)」
高野「ぶっ飛んでるからね(笑)」

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