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日本ではそれほどでもなかったけど、WBCへの出場を辞退したことで実はアメリカのメディアからはバッシングされていた松井秀喜。そのためかどうかは知らないけれど、オープン戦ではヒットすら打てないゲームが続いた。むしろ日本では、WBCうんぬんというよりも「今年の松井は大丈夫なのか?」という声すら聞かれていた。ところが、そこはやっぱりゴジラ松井だった。開幕戦となったアスレチックス戦で、オープン戦での不調はブラフだったのかと疑ってしまう4打数4安打で1本塁打、チームも快勝と、ひさしぶりに怪物ゴジラらしさを見せつける上々のスタートとなった。
着実に打撃成績を伸ばしてトーリ監督の信頼度は抜群の松井だが、本人も本塁打だけは満足していない。今季はゴジラの本領発揮となりそうだ。さて、そのヤンキース。2000年を最後にワールドチャンピオンから遠ざかっていることから、名物ワンマン・オーナーであるスタインブレナーは相当いらついている。今季はレッドソックスからジョニー・デーモンを獲得したことから、破壊力満点のチームが出来上がった。興味の対象は「このチームは年間本塁打記録を作れるか」になっている。ちなみにメジャー記録は97年にマリナーズが作った264本。オーナーの趣味が講じて史上最強打線と言われてさっぱりだったどこかの球団のようにはならないと思うが、さてどうだ。 |
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日本でもお馴染みになった「スモール(ベース)ボール」をギーエン監督が掲げて、昨年はワールドチャンピオンとなったシカゴ・ホワイトソックス。なかでも2番バッターに固定されて重責を果たした井口。ところがギーエン監督はその井口を6番を打たせる構想を早くから打ち出している。ホワイトソックスが昨年優勝できたのはリーグナンバー1を誇る強力な投手陣にある。ローテーションもブルペンも駒は揃っている。ところが打線の得点はきわめて低かった。今季の補強でトーミを獲得し、クリーンナップが頼れるものとなったことから、重要になったのは塁に残ったランナーを帰す6番バッター。ここを任せられるのは井口しかいない、ということになったようだ。今年の井口は昨年の繋ぐバッティングではなく、打点を期待されている。
ホワイトソックスはピッチングスタッフが揃っているだけに、打撃陣が得点してくれれば連覇は充分可能だ。問題があるとすれば、昨年の優勝でチームのモチベーションが下がっているかもしれないということか。日本人としては投手王国ホワイトソックスとマイナー契約を結んでいる野茂のことの方が心配になるかもしれないが。 |
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セントルイス・カーディナルスのラルーサ監督は「ソウは最もレギュラーに近いところにいることは確かだ」と言い、外野の全ポジションをこなし、状況に応じたバッティングと走塁などラルーサ監督好みの田口壮。昨年は143試合に出場し、打率.288、本塁打8本、盗塁11個をマーク。カージナルスの公式サイトでは相手が左投手の場合は田口、右の場合はロッキーズから移籍してきたビグビーになるだろうとしている。まずは出場したゲームで結果を残していく以外に方法はない。田口自身も、「レギュラー獲得については考えないようにしている」とし、「それよりもワールドチャンピオンになりたい。そのためにどうすればチームに貢献できるかを考えている。僕はトニー(ラルーサ監督)の指示に従うだけだし、彼を信頼している」と答えている。
昨年は地区優勝をしているし、今年も地区優勝は大本命だ。今年は、いぶし銀・田口の指にチャンピオンズリングが光るかもしれない。レギュラー争いといえば、実力を発揮できないまま3年目のシーズンを迎えるメッツの松井稼頭央もそうだ。一年目は天然芝のグランドに馴染めず、ショートからセカンドにコンバートした昨年はケガに泣かされ、昨年のオフから守備の特訓に励み手ごたえを感じている松井稼頭央。守備の不安からか、バッティングも波に乗れずNYのファンの厳しいブーイングを浴びることも多かったが、日本にいる時から、一旦キッカケをつかめば勢いに乗るタイプだっただけに、何とかキッカケをつかんで欲しいものだ。ランドルフ監督は「カズが一歩リードしている」とコメントしているが。 |
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エンゼルスとの開幕戦で、試合は負けたものの、昨年のサイヤング賞投手のコロンからライトにホームランを叩き込んで存在をアピールしたシアトル・マリナーズの新人捕手・ジョーこと城島健司。昨年マリナーズが大きく負け越した理由のひとつはキャッチャーの不在だ。7人もの捕手が入れ替わりマスクをかぶるなどメジャーリーグでなくても異常事態としか言えない。城島の加入はマリナーズを大きく変貌することになると地元シアトルでも彼に対する期待は増している。「日本人選手がメジャーに来て活躍できるかどうか。多くは日本球界での実績と同等か近い数字を望めると評価されている。
野茂英雄、イチロー、松井秀喜、大塚晶則…、ただ松井稼頭央だけはそうではなかった。そこが城島の基準になる」とパドレスのタワーズGMはコメントしている。つまり城島の評価基準は打率.309、24本塁打、57打点、そして1シーズンを通じてマスクをかぶること、なのである。これは1年目の松井秀喜と同じかそれ以上の成績が期待されていることになる。「キャッチャーは、打って、投げて、捕ってという単純な作業だけのポジションではない」と入団記者会見で語った城島は「僕の全てを見てほしい」とアピールした。日本で一番強いチームのキャッチャーが日本で培った全てをメジャーで発揮したいという想いが溢れていた。事実、城島ほど緻密でコミュニケーションを大切にする捕手もいない。昨年末はマリナーズのOBである佐々木や長谷川から情報を集め、イチローにも連絡をとっていた。自主トレは他の選手より3週間も早く現地入りして心と体を適応させようとした。
練習中はもちろん常にメモ帳を携帯して、気づいたことは些細なことまで書き留めた。投手陣たちと毎週一度は食事を共にする仲になるのに時間はかからなかった。このチームにはイチローというパイオニアがいる。そのイチローはWBCの終了後こんなことを言っていた。「これまで、メジャーに来ている日本人選手という目で見られていたけど、WBCで買ったということは、世界一強い日本野球リーグから来ているという自負が生まれたと思う」と。日本野球の誇りを心に秘めて海を渡ったサムライたちがメジャーのチームをどこまで牽引できるか、注目したい。 |
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