セ・リーグは昨年優勝した中日の優位が揺らぎそうもない。攻守に高いレベルでバランスが取れ、落合監督の采配も一層磨きが掛かることが予想される。もちろん戦力的には巨人の優位は間違いないが、今年もその戦力が結果に結びつかない可能性は否定できない。井川のメジャー移籍で投手力に不安が生じた阪神は一歩後退か? さしたる戦力強化ができなかったヤクルトに対し、工藤の加入した横浜、黒田がFA残留した広島が二強に食い込んでくると、今年のセ・リーグは面白くなる。
一方のパ・リーグは、昨年ムーヴメントのように新庄に牽引されて日本一になった日本ハムが、昨年同様に活躍できる可能性は少ない。その一方で王監督が復帰したソフトバンクは今年の優勝候補ナンバーワンだろう。それを追うのが一昨年日本一になったロッテか? イチローが渡米して以来低迷の続くオリックス、松坂の渡米によって戦力ダウンが余儀なくされた西武に対して、甲子園を騒がせたゴールデンルーキー田中の加入で意気上がる楽天がどこまで上位に食い込めるかが今年の見所のひとつだろう。
そして、最も注目すべきは、今年からセ・リーグでもパ・リーグに見習ってプレーオフが導入されたことだ。これにより、セ・リーグでも3位以内に入れば、短期決戦で日本シリーズの出場権を得ることができる。基本的に昨年からパ・リーグで導入されたレギュレーションがセ・リーグでも導入されているので、レギュラーシーズンで1位なったチームの優位は揺るがないが、今後、3位に滑り込んで一気に上位2チームを叩いて、リーグ優勝を狙う戦い方が真剣に検討されるかもしれない。少なくとも、今までのようなレギュラーシーズン終盤に、投手陣総動員という緊張感のある戦い方は、プレーオフに持ち越されることになるだろう。ちなみにセ・パともに今年からプレーオフを「クライマックスシリーズ」と命名した。3月24日にパ・リーグ、3月30日にセ・リーグが開幕し、今年も熱いペナントレースが始まる。 |