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今年で78回目を迎えるMLBオールスターゲームが、7月11日(日本時間)にサンフランシスコ・ジャイアンツのホームスタジアム、AT&Tパークで行われる。このMLBオールスターゲームは、1933年、シカゴで万国博覧会が開催されるのを記念して、シカゴ・ホワイトソックスの本拠地コミスキー・パークで開催されたのが始まりだ。以来、その歴史の多くは一年に1試合の開催で、現在は7月第2週頃に行われることが慣例となっている。
この輝かしい歴史を誇るMLBのオールスターゲームに最初に出場した日本人は、日本人メジャーリーガーのパイオニアである野茂英雄だ。1995年にロサンジェルス・ドジャースに入団した野茂は、トルネード投法で旋風を巻き起こし三振の山を築いた。シーズンを通して最多奪三振を記録。新人王にも選ばれた。そんな野茂が、新人ながらこの年のオールスターに選ばれ、ナショナル・リーグの先発のマウンドに立ったのだ。
日本人にとっては、野茂がアメリカに渡る直前まで、MLBは遠い憧れの存在。全くレベルの違うベースボールの世界だった。そのオールスターゲームのマウンドに日本人が立つことなど夢のまた夢だった。MLBを、日本人にとって一気に身近なものに変えた野茂の功績は限りなく大きい。その後も野茂は、10年以上に渡って通算123勝をあげる活躍をしノーヒット・ノーランを二度も記録したが、MLBオールスターゲームのマウンドに立ったのは95年の一度だけ。やはりそれだけMLBオールスターゲームに選ばれることは、大変なことなのだ。
野茂以降数多くの選手が渡米しMLBでプレーしたが、オールスターゲームの舞台に立った選手はわずか3人。シアトル・マリナーズのクローザーとして活躍した大魔神・佐々木主浩。彼は2001年に45セーブをあげてニューヨーク・ヤンキースのマリアーノ・リベラとセーブ王を争い、この年にオールスターのマウンドに立っている。松井秀喜はニューヨーク・ヤンキースに入団した2003年、新人ながら100打点を超える活躍でオールスターに選ばれ、翌年もその勢いを駆って連続出場を果たしている。 |
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そしてもう1人が言わずと知れたイチローだ。彼は2001年にシアトル・マリナーズに入団し、いきなり0.350を打って首位打者となり、アメリカン・リーグ新人王とMVPを同時に受賞した。その後も6年連続200本以上の安打を打ち、2004年には年間最多記録となる262安打を放ち、既にMLB史上屈指のスラッガーと認められている。彼の活躍は打撃だけでない。“レーザービーム”と称される彼の強肩と6年連続ゴールデングラブに輝く守備。今年も記録を生んだ盗塁。その走攻守にバランスの取れた彼の野球スタイルは“MLBの野球を変えた”とまで言われている。
オールスターゲームには、渡米した2001年から昨年まで6年連続して選ばれており、今年もアメリカンリーグを代表する打者として、ファン投票の上位に選ばれることは間違いないだろう。
今シーズン、メジャーリーグでは12人の日本人選手がプレーしているが、イチロー以外でオールスターゲームに選ばれる可能性があるのは2人。そのうちの1人がドジャースのクローザー斎藤隆だ。昨年クローザーの地位を確立した斎藤は、今シーズンもセーブ数でリーグトップに迫る活躍を見せている。
そしてもう1人が今年ボストン・レッドソックスに入団した松坂大輔だ。全米から注目を集めた昨年の入団交渉、高額な移籍金と年俸と話題が先行した松坂は、シーズン当初は不調が伝えられた。だが5月に入って安定感を見せはじめ既に7勝をあげる活躍を見せている。
メジャーリーグのオールスターの投票は、野手だけに限られ、投手は監督と関係者の推薦によって決められるので、話題ばかりでは選ばれることは難しいだろう。それでも松坂のピッチングをオールスターゲームのマウンドで見たいと思う関係者も多いはずだ。一方、MLBのオールスターゲームは1試合しか行われないことを考えると、クローザーで選ばれるのは両リーグ1人ずつ。斎藤には、少しハードルが高いかもしれない。 |