師岡氏は続けた。「松井本人が言うには、日本の投手のボールはキレイに回転しているが、メジャーはそうじやない。握りもメチャクチャとは言わないが、回転が汚い。キレイな回転なら、ボールの下半分を打つこれまでの(日本でやってきた)ダウンスイングで理想的なバックスピンをかけられるが、メジャーの投手のボールはとにかく回転がふぞろいだから、ボールの芯を打ち抜かなくちゃならないんだ、と言ってましたね。コンパクトにボールの芯を捉えて、しかも強く振りぬくというバッティングに変える必要があると。その技術転換を実戦のなかで実行しなくてはならない。しかも彼の中には日本で10年間やってきて、すっかりカラダに染み付いたストライクゾーンという問題もあった」。
たしかにメジャーの投手の直球は、TVで見ている僕らにもストレートには見えない。ホップしたりスライドしているように映る。時速150キロを超える球が、そんな風だったら面食らうのも当たり前だろう。ストライクゾーンの違いという問題を加味したら、まず打てない。日本だってパリーグからセリーグに移籍した強打者がやりにくそうにしているし、環境の変化に対応できずに実力を出せない選手が大勢いる。松井の場合は、メジャーリーグなのである。しかし、松井は6月に入って快進撃をみせる。何が変わったのか?何を松井は変えたのか? |