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ワールドシリーズを戦い終えた松井を大勢の記者たちが囲み、初めて過ごしたメジャーリーグの印象はと質問した。ルーキーにして106打点、全試合出場……あのジョー・ディマジオを超える男の言葉は意外なものだった。「満足なんて出来ません。最後に負けたのだから悔しさだけが残りました。この悔しさは来年への財産とします」と彼は言い放った。2002年11月1日、深夜のFA宣言。このとき松井は初めてメジャーに行きたいと自身の希望を言葉にした。そして、大いなる決断をしたあの日から1年が過ぎた。松井はFAを宣言した後メジャーリーグ30球団すべてに自己紹介のEメールを出した。「今年は50本塁打、107打点、打率は.334でした。来シーズンのオファーについて、私に興味を持っていただけるとうれしいです」ニューヨークタイムス紙は、大学生が夏休みのインターンのために提出する履歴書のようだったし、そしてそんな自己紹介は日本で最も有名な選手である彼には必要なかったという記事を掲載した。 |
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なぜならパソコンの画面にそのメッセージが現れるずっと以前からヤンキースは彼に興味を持っていたのだからとその文章を結んでいた。それから12月20日になって ニューヨーク・ヤンキースが総額2100万ドルの3年契約で松井秀喜が入団を合意したと発表。2003年1月15日 ゴジラはついにニューヨークに上陸した。正式契約にサインを交わし、ニューヨーク市長が同席する異例の記者会見の様子が全米に報道された。松井は、紛れもないメジャーリーガーとなった。今年メジャーリーガーの中で最も多くの試合に出場した松井は、僕たちに夢のような一年をたっぷり味わせてくれた。しかし、どうやら松井にとって今年はまだほんの序章にすぎないようである。その彼の今シーズンの全成績を振り返るとともに、まさに、早くも誰もが楽しみにしている来季の活躍に思いをはせてみたい。 |
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