金子:で、決断を実行に移して大阪から仙台へ。今、よかったと思える?
岩隈:はい。1勝した時は感動しましたね。今までにない感動。自分にとっても初勝利だけど、楽天というチームにとっても初勝利になった。
それを待ち望んでいてくれたファンにとっても初勝利でしたから。これまで味わったことのない大きな1勝でしたね。 金子:それでも多くの評論家たちの予想通りというか、チームは最下位。岩隈投手自身も今日の時点(7月29日)で、7勝9敗と負数の方が多い。
誤算、というか、こんなはずじゃなかったという気持ちはありませんか。
岩隈:うーん。正直、前半戦はここまで負けるとは予想しなかったけど、それでも今は軌道に乗ってきたと思います。
選手ひとりひとりの役割りも理解してきたと思うし、戦いやすくなった気がします。前半戦はちょっと悔しいですけどね。
金子:ドラフト5位で入団。決して高校時代はスポットライトを浴びてきたとは言えなかった投手が球界を代表する投手に、
のし上がっていくその最大の秘訣は何だったと思いますか。
岩隈:自分の好きな言葉は「向上心」。いつも上を目指してやる。プロに入った1、2年目はとにかく1軍で投げたいという気持ちを常に
持って練習していました。ただ練習するんじゃなくて、これをやっておけば1軍でも役立つと強く想って練習する。やはり強い意志が一番大事だと思います。
金子:この数年の(近鉄持代の)岩隈投手はチームの優勝、あるいは個人タイトルという目標のあるシーズンを過ごしてきたと思うんですけど、今シーズンの後半戦は何を目標にする?
岩隈:ひとつひとつの試合を全力で勝ちに行く。そうやって積み重ねていいチームを作りたいです。
金子:強い意志の「向上心」が、何年後かにアメリカのほうに向けられることはない?
岩隈:メジャーに興味がまったくないわけじゃないですけど、考えていませんね。今は、楽天というチームがプロ野球に出来て、
そこに自分が参加することが出来たので、楽天を強いチームにしたいという気持ちが強い。東北を盛り上げて、優勝したいです。
金子:岩隈投手は近鉄時代に強いチームと弱いチームを経験している。今の楽天は強くなる?
岩隈:はい、もちろん。早けりゃ早いほうがいいけど、5年以内には優勝したい。まずはプレーオフへの出場が目標ですね。
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