|
金子:昨シーズンのリーグ戦。ぶっちぎりでしたね。
澤:数字で言えばそう言えますね。
金子:振り返ってみて昨シーズンはどうでした?
澤:一昨年はケガが多くて、シーズン通じてフラストレーションが溜まっていました。それに比べると、昨シーズンは自分の思い通りのシーズンが送れたと思います。
金子:女子サッカー。2004年のアテネ五輪を通じて、すごく注目を集めました。サイクルから言うと、次のシーズンはエアポケットに陥っておかしくない年だと思うのですが、澤さんは昨シーズン、気持ちの面ではどうでしたか?
澤:よくそう言われますけど、私自身はアテネがあったからこそ昨シーズンは頑張れたという思いが強かったんです。たくさんの人が女子サッカーに注目してくれて、「今年頑張らないと女子のサッカーは再び注目されなくなる」という、プレッシャーとは違うんですが、とにかくしっかりやらなくちゃいけないと思っていました。
金子:20年位前の日本の男子サッカー選手は自分達でプレーするのと同時に「サッカーを広げたい」という伝道師としての役割もあったと思うんです。今、まさに澤さんが同じ立場だと思うのですが、日本の、特に小学生、中学生の女の子達のサッカーに対する意識って変わってきてると感じます?
澤:そうですね。自分が子供の頃はサッカーやっている女の子ってほとんどなかったですし。それが今では自分たちも女の子相手にサッカー教室やったりする機会も増えてますからね。「サッカー人口も全然違うな」って感じてます。
金子:上手な子も出てきてきてますか?
澤:もう全然うまいですよ(笑)。私の小さい頃に比べたら、ファーストタッチにしろ、リフティングにしろ、ゲーム感覚にしろ、全然優れてますよ。
金子:ちなみに澤さんのサッカーとの出会いは?
澤:一つ上の仲のよいお兄ちゃんがサッカーをやっていたんです。それでたまたま練習をやっているときに、お兄ちゃんの指導をしていた先生に「妹さんも蹴ってみない?」と言われてボールを蹴ってみたら、それがたまたまゴールに入って…。それが嬉しくて、お母さんに「私もサッカーやる!」て言って(笑)。
金子:お母さんに「女の子なのにサッカーなんて!」って言われませんでした?
澤:ウチの親って私が「やりたい!」って言ったことを「ダメ」って言ったことがないんですよ。それには本当に感謝してます。ただ親としては、何でもいいからスポーツをずっとやらせたかったという思いはあったみたいですね。それで3歳から水泳とサッカーを始めたんです。そのうち「どうも自分は個人競技には向いてないな」と思いはじめて(笑)、それ以来サッカー一筋に絞りました。
金子:さて、日本の女子サッカー。レベル的に、世界のTOPでプレーしてきた澤さんからするといかがでしょう?
澤:だんだん世界に近づいていると思います。代表の活動していても、例えば昔は対アメリカに0−8とか0−10とかいう結果だったのが、アテネ五輪で1−2とか。差が縮まってきてると実感してます。
|