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| 荒川静香がプロ転向を果たした現在、ファンの期待は早くも“ミラクル”浅田真央に注がれる。何せ2004年にデビューするや否や、出場全ての大会で優勝し、シニア参戦を果たした2005年GPファイナルでは、女王イリーナ・スルツカヤを退けて日本人2人目の優勝をさらってしまったのだ。全日本選手権では2回のトリプルアクセルを成功させ、世界各国から五輪の年齢制限を惜しむ声も聞かれた。今春、晴れてフィギュアスケートの名門、中京大中京高校に入学を果たした浅田真央は、フィギュアスケートイベントに参加した後、8月28日に姉・浅田舞と渡米。今季よりアメリカに拠点を移し、世界選手権5回優勝のミシェル・クワンも師事した名コーチ、ラファエル・アルトゥニアンの指導を受けるためだ。NHK杯での完成が待たれる新プログラムは、ショートがショパンの『ノクターン』、フリーがモンティの『チャルダッシュ』。ユナイテッド航空とパートナー契約を結んだ真央ちゃんは、体力的負担も少ないビジネスクラスで移動できる万全の環境も手に入れた。だが、今季は昨年ほどラクには勝たせてもらえない大会も続く。GP初戦となるスケートアメリカでは、前世界選手権でブレイクしたキミ・マイズナー(アメリカ)や実力者のサラ・マイヤー(スイス)らが参加。世界選手権では、トリノ五輪銀メダルをはじめ、毎回あと一歩で優勝を逃してきたサーシャ・コーエン(アメリカ)も出場してくるだろう。そして前回のジュニア選手権で浅田を上回った韓国のユナ・キムが、今季はGPからしっかり参戦を果たす予定だ。GPでは2人の直接対決はないが、順当に行けば、GPファイナルや世界選手権で再び対戦する可能性は十分ある。同じアジアから絶好のライバルが現れたことは、次期五輪に向けても大きな飛躍の材料となるに違いない。今季の浅田真央の進化から目が離せない。 |
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フィギュアスケートのグランプリシリーズは日本のNHK杯を含む全6回。さらに総合1位を決める「ファイナル」もあるが、戦いの最終章となるのは東京開催の決定している2007年世界選手権だ。今季は五輪イヤーの後とあって、とくに女子シングルでは未知の力を秘めたジュニア世代の躍進が予想される混戦模様。選手層の厚いアメリカ勢はとくに脅威だ。そして浅田真央とともに注目されるユナ・キムをGPシリーズから迎え撃つのが、日本の村主章枝と安藤美姫。選手生命をかけて挑戦を続ける村主は、トリノ五輪で念願のメダルへあと一歩及ばなかったが、世界選手権で2位。氷上の“アクトレス”は依然、世界のトップにいる。トリノ五輪での様々なプレッシャーから解放され、先輩・荒川の金メダルを刺激に新たなスタートを切った安藤は、トヨタ自動車へ所属し、今季から荒川を師事したニコライ・モロゾフの指導を仰ぐ。表現力を課題としてきた安藤が、どんなスケーティングを披露するか楽しみにしたい。
一方、男子で日本の期待を背負うのはトリノ五輪の1枠選考で明暗を分けた高橋大輔と織田信成。2人は同じ大学の先輩後輩でもあるが、今季は母校の関西大学にスケートリンクが新設され、練習環境も充実した。高橋は五輪で8位入賞に留まったが、それは積極的な4回転ジャンプの失敗によるもの。五輪王者のプルシェンコとともに世界で2人しかマークしていないレベル4のステップや、レイバックスピンに見られる繊細な演技は必見だ。織田は多彩なスピンと氷上を軽やかに駆けるジャンプで観客を沸せ、好調時は大舞台でも敵なしの強さを発揮する。戦国時代を意識した邦楽でのプログラムも楽しみだ。またNHK杯では女性ファンも多い世界王者ステファン・ランビエール(スイス)が来日予定。五輪の感動も覚めやらぬフィギュアスケートの世界、今季こそGPシリーズから世界選手権まで、じっくりトップスケーターの競演を追ってみよう! |
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