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昨年末に行われた全日本選手権。3月に行われる世界フィギュアスケート選手権大会の日本代表を決めるこの大会で211.76という女子選手として世界最高にあたるポイントをあげて、優勝した浅田真央は世界選手権日本代表の座を射止めた。
1990年生まれ。今年9月やっと17歳になる彼女は既に世界のトップスケーターであり、今回の世界フィギュアスケート選手権大会で最も頂点の座に近い存在だ。
2004年12月。世界ジュニアグランプリファイナルを他を寄せ付けない強さで優勝した浅田は、シニアの大会である年末の全日本選手権に出場し、いきなりの2位。年が明けて2005年に行われた世界ジュニア選手権でも優勝し、既にこの時点で浅田真央時代の到来を予感させた。
だが彼女の前には多くのライバルたちが立ちはだかっていた。村主章枝、荒川静香、恩田美栄、中野友加里、そして安藤美姫。いずれ劣らぬ舞姫たちが、世界トップレベルでしのぎを削り頂点を目指していた。これほど多くの才能ある選手が一つの国の同じ時代に一堂に顔を揃えたことは、世界を見渡しても歴史上初めてのことだろう。そこに挑戦状を叩きつけたのが浅田真央だった。
しかし浅田真央時代の訪れは誰も予想しないほど早かった。ジュニアを卒業した2005年の秋、浅田はシニアでの国際大会デビュー戦となったグランプリシリーズ中国大会でいきなりの2位。続くフランス大会で初優勝を飾ってグランプリファイナルの出場資格を得ると、そのグランプリファイナルでいきなり優勝してしまったのだ。弱冠15歳の世界チャンピオンの誕生だった。
誰もが知るようにトリノオリンピックには年齢規定で出場できなかった。そのオリンピックで荒川が見事なパフォーマンスで優勝し引退を宣言すると、浅田への期待はより一層高まった。 |
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そして今シーズン、昨年のあの強いイメージから浅田真央が世界のフィギュアスケートシーンを圧倒的にリードすると誰もが信じていた。だが今シーズンの浅田は昨シーズンとはどこか違っていた。
グランプリシリーズ初戦のアメリカ大会に出場し、ショートプログラムこそパーソナルベストを出して首位に立ったが、フリープログラムでは精彩を欠き総合3位。日本大会であるNHK杯で世界最高となる199.52を上げ優勝してグランプリファイナルの出場資格を得たが、そのグランプリファイナルではフリープログラムでミスを重ね2位に終わった。だが全日本選手権では女王の貫禄を見せ他を圧倒した。このように昨年までは無かった大会ごとの不安定さが感じられる本年。昨年までの屈託のない笑顔に今年は時折陰りが見えることが幾度と無くマスコミの遡上に上った。
とは言え彼女が世界のトップに君臨していることは間違いない。彼女が得意とするトリプルアクセルをはじめとするバリエーション豊かなジャンプや、高い柔軟性を活かしたスパイラルやスピン。今シーズンに入って更に磨きを増した表現力も彼女の大きな武器だ。
3月に行われる世界フィギュアスケート選手権大会でのライバルの1番手は、ジュニア時代から彼女の好敵手で今期のグランプリファイナルに優勝した浅田と同じ年の韓国のキム・ヨナだろう。但し、現在彼女はヘルニアの治療中でその回復状況が心配されている。そして昨年のこの大会の覇者であるアメリカのキミー・マイズナーも全米選手権を制し連覇を狙っている。また今シーズン復調著しい安藤美姫もその争いに加わってくる可能性が高い。もちろん、村田、恩田を抑えて日本ではただ一人2年連続して出場を決めた中野の存在も見逃すことはできない。だがいずれにしてもこの大会が浅田真央を中心に展開されることは間違いない。そしてこの大会に優勝し世界の女王となった時、いよいよ世界に真の浅田真央時代が訪れる。 |
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