いま、ビーチバレーが熱い。その熱風の発信源が言わずと知れた浅尾美和だ。高校では6人制のバレーボールの選手として春高バレーなど全国大会にも出場。一昨年高校を卒業すると、いきなりプロビーチバレープレーヤーに転身した。
身長172センチという彼女の身長はビーチバレーの世界でも、恵まれているとは言えない。むしろ低いほうだ。だが高校時代はその身長でレフト(エースアタッカー)を務め、全国大会でもアタックを相手コートに打ち込んでいた。その身体能力がビーチバレーでも十分に役立っている。
だがビーチバレーは過酷なスポーツだ。足元がおぼつかない砂の上でのプレーは強靭な足腰を必要とする。また6人制とは違って屋外、しかも炎天下で行われることが少なくないこの競技は、類まれな持久力や耐暑性も要求される。真夏の大会では、裸足で歩くこともためらわれるほど熱くなった砂の上でプレーをしなければならないのだ。
また、2人1チームでプレーするビーチバレーは、役割分担が明確な6人制のバレーボールとは違い、8メートル×8メートルのコートを2人で駆け回り、レシーブからアタックまで様々な仕事をこなさなければならない。特に高校までアタッカーという攻撃専門のポジションだった浅尾にとっては、未知の領域であり、様々なトレーニングと数々の経験を必要とされてきただろう。
そうした激しく過酷なスポーツであるビーチバレーだが、男女問わず会場は常に華やかさに包まれている。太陽と海、そして砂浜という開放感がそう感じさせるのか? 男女ともにスタイルがよく、しかもファッショナブルな選手が多いのもその理由のひとつだろう。バレーボール選手だから長身なのは当たり前だが、男女ともに足が長くバランスの取れた選手たちが多く、特に女子の場合は女性らしさもアピールされる。露出度の高いウェア姿には思わず眼を奪われる。
そんな魅力的なビーチバレーの選手の中でも、浅尾の足が長く伸びやかな身体と弾けるような笑顔は特別だ。黒く焼けた肌に輝くような瞳と真っ白な歯が映える。少々のピンチでもその笑顔が絶えることはない。“ビーチバレーの妖精”と呼ばれる所以はこのあたりにあるのかもしれない。ビーチバレーの会場にはそうした浅尾のプレーする姿を一目見ようと、昨年あたりから多くの人たちが詰め掛けるようになった。
写真集やDVDを発売し、ファッション雑誌のモデルも務める浅尾だが、彼女の武器はなんと言っても、トレーニングを積んだ女性ならではの内側から輝く美しさだ。これは他のビーチバレーの女子選手にも共通することだが、多くの女性がシミ・ソバカスを心配して、日焼け止めを塗りたくり、ビーチに行っても、水に入るどころか砂が体に付くことすら嫌悪する今の時代に、熱い砂浜で全身に汗を滴らせながら、一心にボールを追い、時にダイブして全身砂だらけになる彼女らの姿は感動的でさえある。そこに浅尾のような素敵な笑顔があれば、その魅力はさらに何倍も膨らむ。
浅尾の、昨年の国内の大会での最高位は3位。個人ランキングは7位。このあたりのポジションに定着してしまった感があるが、
標としている北京オリンピックに出場するには、大会で優勝を果たして個人ランキングで4位以内に入る必要がある。初年度となる一昨年から挑戦しているワールドツアーでも、予選リーグを突破して、さらに高いレベルでの経験を積みたいところだ。北京オリンピックの舞台で浅尾の笑顔が輝く日が待ち臨まれる。

| 日本国内のビーチバレーの主な大会 |
| 4月27日〜29日 |
ファイテンビーチバレーJBVツアー2007 第1戦愛知オープン(終了) |
| 5月4日〜6日 |
ファイテンビーチバレーJBVツアー2007 第2戦東京オープン(終了) |
| 5月18日〜20日 |
ファイテンビーチバレーJBVツアー2007 第3戦霧島酒造オープン (福岡市) |
| 8月2日〜5日 |
全日本ビーチバレー女子選手権大会 〜ビーチバレージャパンレディース〜 |
| 8月25日〜26日 |
第21回 ビーチバレージャパン&マーメイドカップ |
| 9月14日〜16日 |
ファイテンビーチバレーJBVツアー2007 第4戦東京オープン(東京・お台場) |
| 10月6日〜8日 |
ファイテンビーチバレーJBVツアー2007 第5戦福岡オープン(福岡市) |

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※浅尾美和選手の出場スケジュールを表すものではありません。
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