日本代表が正念場を迎えている。9月にフランスで開催されるラグビーワールドカップ2007。その試金石とも言えるパシフィック・ネーションズカップ(以下=PNC)が、5月26日から約1カ月間にわたって行われた。
初戦でフィジーと対戦した日本は、前半を15−3とリードしながら、後半に守備が崩れ15−30と逆転負けを喫した。しかし、第2戦では格上のトンガに20−17の勝利。ちょうど1年前に16−57で大敗した相手から、見事にリベンジを果たしたのだ。
チームを成長に導いたのは、今年1月に就任したジョン・カーワンHC(ヘッドコーチ)である。ニュージーランド出身で、現役時代はオールブラックスの一員として第1回ワールドカップの優勝にも貢献した。1997年から日本のNECグリーンロケッツでプレーし、引退後はチームアドバイザーに就任。昨年10月から日本代表のアドバイザーを務め、今年1月、正式にヘッドコーチに就任した。カーワンHCが目指すのは、日本人の特性であるスピードと敏捷性を生かしたラグビーだ。
PNCの第3戦は豪州A代表に10−71と完敗したが、仙台で行われたサモアとの対戦は組織的な守備が機能して3−13と善戦した。しかし、ジュニア・オールブラックスとの最終戦は、後半に猛攻を受け3−51で完敗。1勝4敗の最下位で大会を終えた。
チーム力の向上は見られたものの、日本の特徴であるスピーディな攻撃に加え、80分間を戦い抜くスタミナとメンタルが課題として残った。ワールドカップまでの強化試合は、8月10日のアジア・バーバリアンズ戦を含めて3試合。いよいよ本番に向けて、カーワンJAPANの真価が試されるときである。
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