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2001年から2005年まで5年連続ワールドチャンピオンとなり、史上最高のライダーの呼び名を欲しいままにしたバレンティーノ・ロッシ(フィアット・ヤマハ・チーム)が、2年連続ワールドチャンピオンの座から遠ざかっている。特に昨年は22歳のストーナーの後塵を拝したばかりか、シーズン4勝に終わり、最終戦で、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)にも逆転を許し3位に甘んじている。彼が年間ポイントランキングで3位以下に沈んだのは、1996年にロードレース世界選手権(現MotoGP)125ccクラスにデビューした年以来の出来事だった。
ロッシにとって昨年はマシンセッティングに苦しんだ1年だった。路面環境によってコンディションが大きく変わるミシュランタイヤとマシンの相性の悪さに悩まされ続けたのだ。
そのロッシが、今シーズンは念願のブリヂストンタイヤを得て、このクラス6度目のワールドチャンピオンを狙っている。昨年はミシュランタイヤに比べて圧倒的なパフォーマンスを発揮したブリヂストンタイヤ。だが1月末の合同テストの段階では、ヤマハ×ブリヂストンのパッケージはまだ調整段階で、同じチームのルーキー、ホルヘ・ロレンソが乗るヤマハ×ミシュランのパッケージにタイム的に差を付けることができないでいた。
また、ロッシ自身も昨年11月の最終戦の転倒で負った左手の骨折のため、まだ万全のライディングをできずにいるのだ。
今シーズン、フィアット・ヤマハ・チームはロッシのためだけに異例のブリヂストンチームを編成した。それだけにロッシにかかる期待は大きい。ロッシ自身にとって3年連続してワールドチャンピオンの座から離れることは許されない。まさに勝負の年となった2008年シーズン。万全のコンディションで開幕を迎えるロッシがどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。 |
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ロードレース界の巨人ホンダが2年ぶりのチャンピオンを狙うその旗手は、レプソル・ホンダ・チームのニッキー・ヘイデンとダニ・ペドロサの2人だ。
ニッキー・ヘイデンは、このクラス4年目となった2006年に最終戦までロッシと激しいデッドヒートの末、年間10勝をあげてワールドチャンピオンとなった。だが昨シーズンは残念ながらマシンセッティングに苦しみ1勝もできずに終わったのだ。今年のヘイデンは一味違う。1月末の合同テストで、最終日にサーキットレコードに迫るトップのタイムを叩き出し、一昨年の走りをほうふつさせた。
一方のペドロサは2年目の昨シーズン、第2戦で2位に付けると第10戦と最終戦に優勝。他のレースでも粘り強い走りでポイントを重ねて、逆転でロッシを抑え2位に滑り込んだ。今シーズンも合同テストの1日目に全チーム中2位のタイムを出し期待が高まっていたが、2日目に転倒しマシンが炎上するアクシデントに見舞われ、右手の甲を骨折してしまった。開幕まで2ヶ月を切った段階での負傷は悔やまれるが、彼がチャンピオン候補の1人であることは間違いない。
同じホンダワークスのホンダ・グレッシーニには、今シーズンこのクラス唯一の日本人ライダーとなった中野真矢がいる。ホンダ2シーズン目の中野に悲願の1勝を期待したい。 |
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2007年シーズンのMotoGPを一言で振り返ると、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ・マールボロチーム)の独壇場だった。
彼の快進撃は開幕戦のカタールグランプリで、バレンティーノ・ロッシを破って優勝するという衝撃的な幕開けから始まった。MotoGPクラス2年目、弱冠21歳でまだMotoGPクラス未勝利のストーナーのいきなりの快走に誰もが目を見張った。第2戦はロッシが雪辱を果たしたものの、その後もストーナーが勝利を重ねて徐々に二人の差は広がっていった。
確かにドゥカティのマシンの完成度は群を抜いていて、990ccから800ccへの排気量のレギュレーション変更をたくみに味方に付け他のマシンを圧倒するスピードを得ていた。またブリヂストンタイヤとの完璧なマッチングは一方で安定感ももたらし、ストーナーの全レース完走にも貢献した。だが、同じパッケージに乗るベテランのロリス・カピロッシが、得意の日本グランプリで1勝に終わったことを見れば、マシンの優位性以上にストーナー自身がいかに速くマシンを駆る術を持っているかが分かる。
結局、ストーナーは18戦中10勝をあげて、自身初のワールドチャンピオンになると同時に、ドゥカティに初のコンストラクターズチャンピオンの栄冠をもたらした。2008年シーズン、投入されたニューマシンを駆るストーナーはやはり速かった。1月下旬にマレーシアのセパンサーキットで行われた合同テストでもその速さは健在で、多くのライバルライダーたちが、彼の別次元の速さを認めていた。
今シーズンも、前年チャンピオンの印であるゼッケン1を付けたストーナー×ドゥカティが、MotoGPシーンの中心になることは間違いなさそうだ。 |
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今年は注目のルーキーが現れた。それがバレンティーノ・ロッシのチームメイトのホルヘ・ロレンソだ。現在20歳のロレンソは、2006年と2007年シーズン、アプリリアを駆って250tクラスを2連覇した実績を買われて、今シーズン、フィアット・ヤマハ・チームのシートを得た。
昨年末のテストから好タイムを出していたが、1月末の合同テストでも昨年ロッシが苦しんだヤマハ×ミシュランのパッケージをライディングして、最終日にはロッシを抑え3位の好タイムを出している。まだまだ800ccのマシンに慣れる段階でのこの結果なのだから、今後の走りは十分に期待できるだろう。
またヤマハ・Tech3のベテラン、コーリン・エドワーズも好調だ。かつてスーパーバイクで2度の世界チャンピオンに輝いたエドワーズも今年で34歳。そろそろ念願のMotoGP初勝利を手にしたいところだ。
優勝を狙うのはドゥカティ、ヤマハ、ホンダの3強だけではない。カワサキ、スズキのワークスチームも虎視眈々とチャンスを狙っている。カワサキは、例年になく充実したオフシーズンを送り、マシンの完成度も高い。特に2007年シーズン4度表彰台に上り総合でもロッシに次ぐ4位に入ったジョン・ホプキンスを得たことで十分に優勝を狙える体制が整った。合同テストでもジョン・ホプキンス、アンソニー・ウエストの2人のライダーが安定した走りを見せ、最終日にはホプキンスが全体で5位のタイムを出している。
一方のスズキはジョン・ホプキンスを失ったものの、昨年6位に入ったクリス・バーミューレンが今シーズンも好調。ドゥカティから移籍のロリス・カピロッシとともに栄光復活への足がかりとなる年にしたいところだ。 |
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