島康介がやってくれた!深夜に眠い目をこすりながら、テレビにかじりついて応援した甲斐があった。金メダル、世界新記録の予感はあったにせよ、本当にやってくれるとは、驚きだ。おまけに金メダル2個、それも世界新記録で獲得するとは信じられない快挙だ。スペイン・バルセロナで行われた水泳世界選手権で、7月21日に行われた100メートル平泳ぎ決勝で59秒78の世界新記録を樹立するとともに優勝。そして、24日の200メートル平泳ぎ決勝で2分9秒42の世界記録で連続優勝を飾った。オリンピック、世界選手権を通じて、日本人初の2冠に輝き、また、2種目で世界新での優勝は史上初である。
「まわりの友達より泳ぐのが速かったから」という理由で小学校2年生の時に水泳をはじめた。それから、13年後のこの夏、彼は世界の頂点に立った。
今回彼の活躍を受けて、すでにさまざまな企業からCFや水泳用品などのサプライヤー契約、テレビや雑誌への露出などが目白押しだ。この大会前に彼は肖像権の自己管理が認められる「特別認定選手制度」の通用をJOC(日本オリンピック委員会)に申請した。そして、マネージメント事務所として、中田英寿と同じ、サニーサイドアップに所属することになったのだ。
イケメンで実力も兼ね備え、さわやかイメージのキャラクターはスポーツ選手としてだけではなく、ニュータイプのタレントといった感じだ。今回の世界新記録も、公言し完全に狙って出したもの。もちろん、天賦の才能と努力が彼をそこまで押し上げたのだが、それをこともなげにニコニコしながら実現させて見せる。そこに、彼のすごさがある。これまでの世界選手権やオリンピックに出場する日本人選手にはなかったものだ。まさに日本のアスリートも世界レベルになったんだなあと実感させられる。中田、イチロー、松井……、彼らが今後の日本のスポーツ界をリードし、世界との差をぐんぐん詰めて行ってくれている。
それを象徴するように、彼は語っている。「今回の金メダル、世界新記録は通過点です。勝負はアテネオリンピックです。アテネで金を獲ることを目標にやってきたんです」。
そのアテネオリンピック開幕まで、あとちょうど1年。この1年間で北島康介はどんな進化を見せてくれるのだろうか?
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