テネ・オリンピックのメダルラッシュで実力急上昇の日本の競泳陣が、11月から2005年にかけて開催されるFINA(国際水泳連盟)の主催する水泳ワールドカップは、五輪や世界水泳でおなじみのトップスイマーたちが世界各地を転戦するサーキット。イアン・ソープやマイケル・フェルプス、ナタリー・コーグリンらが成長した短水路の国際舞台としても知られ、今回も各国を代表する有力選手が続々と終結する予定だ。
日本はアテネ五輪組の5人を含む8人を選手団として派遣し、ストックホルム、ベルリン、モスクワで開催されるヨーロッパゾーンに照準を合わせている。注目はアテネ五輪銅メダリストの森田智己。メダル獲得後も「康ちゃん(北島康介)だけと言われないように」と、自己タイム更新に力を注いでおり、今大会での活躍が期待される。女子でも層の厚い背泳陣から五輪を沸かせた寺川綾、寺川と人気を二分する伊藤華英らがエントリー。寺川は五輪でメダルを逃した悔しさを胸に、飛躍を遂げる大事な大会となりそうだ。伊藤は日本選手権で標準タイムに届かず五輪出場を果たせなかったが、9月の国体では寺川や五輪銅の中村礼子を破って優勝。W杯から再び世界へチャレンジする。
現在の競泳界は、アメリカ・オーストラリアの2強に日本やヨーロッパ勢が肉迫する状況。アテネでは南アフリカが驚異の世界新を叩き出し、世界ランク35位だった柴田亜衣が金メダルに輝くなど、各国とも話題に事欠かない。とくに日本は、北島が参加する来年2月の短水路日本選手権を世界オープン化したり、2009年世界選手権の開催地に東京が立候補するなど、その世界的地位を確固たるものにしつつある。今シーズンのワールドカップでは、日本選手の活躍をたっぷり堪能しながら、明日のヒーロー・ヒロインをチェックしてみよう。
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