キー競技の花形としてすっかり人気の定着したモーグルは、FISでも03年より3D系のエアが容認され、アクロバティックな競技へと変化している。現状では、従来の基本技を主軸とする選手からディナーロールなどの回転技を展開する選手までが混在するが、国別に見ると、総合力で勝る北欧勢がアメリカ勢が派手な回転技で肉迫する構図となっている。そんな中で、日本の上村愛子はコザックやツイスターでエアをまとめ、むしろターンの鋭さやスピードによって勝利をもぎ取る実力者だ。コブ攻めの技術は世界一と言われるだけにエアの新技も今後の躍進のカギとされるが、あくまでトリノを目標とする上村は、昨季W杯も基本構成で上位をキープするレース運びだった。もちろんリズム感ある元気なモーグルは上村の真骨頂。だが、トリノが近付く今季、ひょっとしたらバックフリップやヘリコプターが見られるかもしれない。そんな可能性を秘めるのも上村の魅力である。さらに今季は長野の金メダリスト里谷多英が1年ぶりに復帰を表明。久々に揃ったヒロインの競演を見逃すな!
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