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バーレーン
実力急上昇中のバーレーン
同グループで最も不気味な存在がバーレーンだ。フル代表での過去2度の対戦では日本が2勝しているが、2度目の対戦となった昨年8月のアジアカップでは90分を終わった時点で3−3と決着がつかず延長戦に突入。最後は玉田の決勝ゴールで日本が辛勝したが、どちらが勝ってもおかしくない一進一退の激闘だった。また、同じく昨年3月に行われたアテネ五輪予選では日本に対して1勝1分けの成績を残し、さらには中東の湾岸諸国が参加したガルフカップでサウジアラビアに次ぐ準優勝を飾るなど著しい躍進ぶりを見せている。人口わずか69万人の小さな島国であることを考えれば、これらの成績は驚くべき快挙といえるだろう。日本サッカー協会の川淵キャプテンも、最終予選に残った6カ国のなかで「速いし、うまい」と名指しで警戒するほど急激に力をつけており、もはや「中東の小国」でないことははっきりしている。そんな油断のできない相手とのアウェイ戦が行われるのは6月3日、バーレーンの首都マナーマにあるナショナルスタジアム(収容人数35000人)。このバーレーンサッカー界の聖地に日本代表が乗り込むのは今回が初めてとなる。
開放的で柔軟志向のイスラム国家をめぐる
バーレーンはアラビア湾に浮かぶ、奄美大島ほどの小さな島国。首都マナーマのあるバーレーン島を含めた33の島々から構成され、主要な島は橋で結ばれている。国土の大部分は石灰石の土漠が続くが、北部一帯は豊かな緑に覆われている。デーツと呼ばれる椰子のプランテーションをはじめ、さまざまなフルーツが栽培され、この地こそアダムとイブが暮らした「エデンの園」ではないかという議論の根拠となっている。湾岸諸国の中で最も石油資源が少ないといわれているため石油依存型経済からの方向転換を図り、現在では中東の金融センターの役割を担っている。さらに最近では観光産業にも力を入れており、特に隣国のサウジアラビアからやってくる観光客は最大のお得意さん。戒律の厳しいサウジアラビアに比べ、バーレーンは開放的でアルコールも比較的自由に飲めるのが人気の秘密らしい。しかも両国は全長25kmの架け橋であるキング・ファハド・コーズウェイで結ばれているから、行き来も簡単にできるのだ。なかでもマナーマ東側のエキシビジョン・アベニュー周辺は、各国料理のレストランやケンタッキーフライドチキンなどの外資系ファストフード店、さらにはナイトクラブなどが建ち並ぶ歓楽街となっているほど。

バーレーンの観光スポットはそれほど多くないが、ぜひ足を運びたいのは国立博物館。古代バビロニア、アッシリア時代のディルムーン文明の遺物から、現在に至るバーレーン絵画、彫刻、陶磁器のコレクションまでが展示されている。意外にもバーレーンが湾岸諸国の中で最も古い歴史をもつ国であることは、これらの展示物を見れば納得できるだろう。また、モスク、図書館、博物館、講堂、学校で構成されるコーラン博物館は、イスラム世界を知るための絶好のスポット。もちろんイスラム教徒以外でも入場できる。テヘランのバザール同様、アラブ社会の日常生活をのぞいてみたいならスーク地区へ出かけるのが手っ取り早い。昔ながらの市場では色とりどりの服地から貴金属、じゅうたん、果物、香辛料まで、ありとあらゆるものを見つけることができるはず。アラブのおみやげとして買うならアラビア数字が書かれた腕時計や、設定時間になるとコーランが鳴り響く目覚まし時計などがオススメだ。

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