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ィリッポ・インザーギ、世界で最も強く、有名なフォワードのひとりである。ACミラン、そしてイタリア代表のエースアタッカー。イタリアのメディアは彼のプレーを例えるときに、猛禽類が獲物に狙いをつけ、掴みかかり、八つ裂きにするかのようにボールをゴールに叩き込む……という表現をすることが多い。常に、相手ディフェンスの裏をうかがい、味方のパスにすばやく反応し、誰よりも早く飛び出していく。疲れを知らないゴールの狩人はただただ貪欲にゴールを狙い、結果を出し続けている。昨季のチャンピオンズリーグでは予選3回戦から6試合連続の10得点を決め、優勝の大きな原動力になった。セリエAではアタランタ、パルマ、ユヴェントスを経て現在、ACミランに所属。イタリア代表としては98年、02年のワールドカップに出場、来年のヨーロッパ選手権でもその活躍が大いに期待されている。
―ピッポ(インザーギの愛称)、昨季は30ゴールを挙げるなど、並外れて素晴らしい結果を残したよね。何か秘密があったのかな?
「秘密? それは簡単さ。素晴らしいチームメイトたちがひとつになって、ひたすら勝利に向けて頑張ったからだね。それにACミランというチームのユニフォームを着ることの喜びは口では表せないくらいのものなんだよ。それで結果が出せないわけがない。ACミランのファンも温かく迎えてくれたし、ライバルチームのユヴェントスから
やって来てきたわけだけど、すぐに馴染むことができたしね」
―今シーズンは昨シーズンに比べて、トヨタカップなどで、試合が非常に過密スケジュールになっている。
「サッカーとはそういうものだよ。どんなスケジュールでも戦う準備ができている。僕はとにかく勝つためにプレーするのが大好きなんだ。
試合に出てゴールを決めたい。たとえ練習試合でも、いつも出場していたいね。プレッシャーも大好き。何かを達成したり、征服するにはプレッシャーはつきものさ。
子供の頃から慣れっこさ(笑)」
―今シーズンの目標は?
「もちろん、スクデット(リーグ戦優勝)、チャンピオンズリーグ優勝、そして、来年のヨーロッパ選手権も控えている。予選では全3試合で6ゴールを決めて、本選出場に貢献できた。
本当に幸せを感じてるよ。今は、日本への旅、つまり直前に迫ったトヨタカップに集中しているよ」
―得点王のタイトルについては?
「得点王に興味のないフォワードなんていないよ。でも、本当に重要なのはチームが勝つことなんだ。チームが優勝しなけりゃ、得点王なんてまったく意味がないんだよ」
―じゃあ、得点王の最大のライバルは?
「一番“危険”なのはアンドレイ(シェフチェンコ)だね(笑)。チームでの僕のパートナーだけどね。彼とゴールを決め合って、最後は優勝して、得点王争いができたら最高だね。
チャンピオンズリーグではファン・ニステルローイ、トレゼゲ、ラウール、ロナウドかな……」
―君にとってトヨタカップは何を意味するの?
「まだ獲得していないタイトルであり、それを征服するという大きな目標は僕を奮い立たせるね。どうしても獲りたいけど、運も必要なんだろうね。 マンチェスターでユヴェントスを破ったときは幸運が味方してくれたと思うんだ」
―ボカ・ジュニアーズは典型的なアルゼンチンのチームだね。
とてもフィジカルが強くて、カウンター攻撃を得意としている。ミランはどう戦うんだろう? 「とにかく我々はチームの哲学とも言える、正確なプレーを心がける。ピッチの隅々まで注意を払って、慎重にね。しかし、攻撃はガンガンしかける。
カウンター攻撃が得意なチームはイタリアにはたくさんあるからね。慣れているよ」
―昨年のワールドカップ以来、一年半ぶりの日本だけど、日本のファンについてはどういう印象をもっている?
「熱狂的な歓迎を受けたことが印象的だったね。ファンの皆さんがみんな好意的で、僕らがこんなに人気があるとはまったく想像もしていなかったからね。
その後もたくさんファンレターをもらったり、ミラノを訪れてくれて、ミラネッロ(ミランの練習場)で、よくツーショットの写真を頼まれるよ」
―ファンレターがそんなに来るんだ?
「英語の手紙が多いけど、イタリア語で書いてきてくれるファンも多いよ。 すごくいっぱい間違えているけど(笑)。でも、本当に一生懸命書いてくれているのが伝わってきて、余計うれしくなるんだ」
―日本人のどんなところが好き?
「やはり、礼儀正しいところだね。図々しさがないし、深いところで、尊重しあえる感じがする」
―日本について、興味のあることってある?
「ワールドカップの最中に気づいたんだけど、スタジアムでファンが自分の応援する選手の名前を書いたプラカードを持っていた。 これはいいよね。イタリアでもやって欲しいよ(笑)」
―日本料理はどう?
「実を言うと食べたことがない! いつもイタリアン。地中海ダイエットを実践しているし(笑)」
―日本でお土産は何か考えている?
「キモノだね。習慣も文化も違う世界を象徴する典型的なものを買って帰りたいね」
―じゃあ、最後に、9年ぶりにトヨタカップを戦うACミランに期待しているファンにメッセージを!
「日本に行くのは本当に親しい友達の家に招かれるような気分。そんな環境でゲームができるのは本当に幸せです。 皆さんが、遠く離れたイタリアでプレーする僕たちのことに注目して、真摯な声援を送って下さっていることに対して心からお礼を言いたいと思います。ぜひ、スタジアムで会いましょう!」 |
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